まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

逆転

2008-07-29 08:28:00 | モブログ

昨夕の酒の肴は、サザエの塩ゆで。そりゃあ、壺焼きのほうがおいしいけれど、レンジ周りに殻が飛び散るのが何とも面倒くさい。で、簡単にゆでる。
柄は小さいが8つある。硬くなる前に引き上げてゆで加減も上々。
このごろの私は人間ができてきた。父に5個、私は3個でさりげなく・・・
 オカトラノオ

一人っ子のせいか、生来の強欲な性格のためか、はたまた血液型のなせる業か、これまでは、おいしいものはすべて自分、という生活をしてきた。子供の時分から。
大好きなおかずは、私が一番初めにたくさんとって食べていた。すごく貧乏だったけれど、たまにおいしいお菓子や果物をいただくと当然のごとく私が独り占めして、分けるなんてしなかった。両親もまず私に回してくれていた、そしてそれが当たり前と思っていた。

職を得て働くようになると、お茶タイムなんかでおやつを分けることができない。自然に手が動かない。サッサとすうーっとやってのける同僚の動きを、ぼんやり眺めるだけだった。気が回らない。ま、今でもそうだけれど。自分以外の人にそうやって分けたことなんてなかったから・・・恐ろしいことだ。

そんなこんなの恥をたくさんかいてきて、年をとってきて、食べることにそんなにあくせくしなくなって、私も多少、人間に余裕が出てきた。

父との食事では、すべておいしいものは父に回している。ほんと。
「父さんは、もう少ししか食べられないけれど、私はこれからも食べられるからね。」
と何ともはやありがたいようなありがたくないような言葉で、恩に着せて。
今ならヒラメの刺身、トビウオの刺身。「お前も食べろ」と言うけれど、私はいらない。
果物だって、父のほうに2,3切れ多く回す。(もっとあげたら?って?)
大小を一目で見分けることのできる私の素晴らしい目で判断して、大きいものは父の皿に。魚の塩焼き関係はすべてそう。
ひとつしかないものは、「これ、父さんにやるよ。」と必ず言葉に出してから渡す。

そんな私の涙の出るような心配りのおかげで、父は「娘でよかった。」と感謝しながら、そこそこ元気に日々の生活を送っています。
(こんなことを宣伝しているようじゃあ、私もまだまだね)

コメント
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