まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

隣のひと

2016-08-19 08:11:18 | くらし

佐渡行夕方のジェットフォイル船室。
お隣の座席にはゲージに入った猫ちゃん連れの私よりちょっと年下、美人な奥様。
ご主人は離れた座席に。
この猫ちゃんが大人しいのよ、ニャンともニャーとも鳴かない。よくしつけてあるのね。
奥様は隙間から撫でるやら何やら。
「ごめんなさい、猫はお嫌いですか?」と。あ、大丈夫です、ご心配なく。

で、船が湾内に入ってもうすぐ入港というときになって、
私がipadミニで撮影していたのでそう思われたのか「旅行ですか?」
地元です。普段空き家にしているんですけどお盆だから帰るんです。と答えると
空き家多いですよね、家の周りにも空き家が多くて、と国中の町名を。

「母が93歳で一人で住んでいるんです、頭もしっかりしていて何でもできるんですけどね。
畑仕事もしていて、買い物にも一人で行ってるんですよ」なんておっしゃる。
でもそれだから余計心配で、何か起きたらどうしようって。周りの人が見ててくれるけど。
これで寝たきりとかになってたらこちらに(ご自分の家)連れてくるんですけどね、
今はそういうわけにもいかないから、こうやって月に1、2回通ってるんですよ、と。

わずか5分にも満たない会話。
全く見知らぬ者同士でもすぐにそういう話で意気投合してしまうところに現実がある。

17日、帰りの早朝ジェットフォイルではお隣は若いお嬢さん。
船内テレビではオリンピックバスケット対アメリカ戦の試合が放映されている。
「よし!」「あ~」一喜一憂声が漏れていて、おまけに握りこぶしやら拍手やらのおまけつき。
で、映像はシンクロデュエット銅メダルの瞬間から井村コーチと抱き合っての喜びのシーンへ。
インタビューも。
隣のお嬢さん、一緒に泣いている。私もぐっと来たけれどさすがにね。
感受性豊かなお嬢さん、盛んに目の周りを拭っている、おおっぴら。
いいわね、若いって。うらやましいかったです、はい。

その日の昼過ぎ、六本木国立新美術館地下のカフェテリアでランチしていたら、
「相席いいですか?」ってどうぞどうぞ、よ。
「どうぞそのままお気になさらず」ですって。ビール飲んでたからね。
しばらくして、女性お二人連れのその方たちが注文品を持って戻ってきた。
「ビール、いいですねぇ。おいしいでしょ、私も好きなんですよ」
そりゃあ、昼間のこんな暑い日のビール、最高ですよ。
「でも高いですよね、飲みたかったけど止めました」って。うん、810円もした、高い!
だから、私、彼女たちの注文品を見て指南した。

その代りね、そのコーヒーもスィーツも我慢したわ、ビールを取るかどっちかよ。
次回はどうぞお試しあれ。
「ああ、その手があるのね、覚えておきます」ですと。

ルノアール観賞の締めくくりはなかなかでした。

コメント
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