ジュンコチャンのお葬式に出かけるため、最寄駅6時9分の電車に乗った。
車内は空いている。
どっこいしょと座席に座ってふと優先席の方に目がいったのよ。
いやいや若い家族連れが一区画を占めていたからね、つい。
座席にはママと5,6歳くらいの坊や、3,4歳くらいの坊や。
この二人の坊やが見事にお揃いのお洋服。
胸の部分赤白の太いボーダーTシャツに、チェックの七分ズボン、おまけに長靴。
ひと昔いたな、というやんちゃ顔。なんとなくかわいいの。
パパは立っていて、足元のバギーには1歳くらいの坊や。
バギーには傘をはじめ引っ掛けられるだけの荷物。
それが家族全員でお食事、電車の中で朝食。
無理もないわ、どこへ行くのかは分からないけれど、3人も幼い子供を連れて早朝出かけるのだから。
準備でてんやわんやだったんだろうな、慌ただしかったんだろうな、せわしなかったんだろうな、と。
でもね、えらいのよ、感心したわ。
皆がほお張っていたおにぎりは、きっとママ手作りね、コンビニおにぎりじゃない。
サランラップに包まれたピンク色のおにぎり。
パパは立ったまま食べてバギーの坊やのお世話。ママは自分も食べながら両横の坊やのお世話。
よかった車内が空いていて。
坊やたちが騒がないでお利口にしていて。朝食食べ終わってまもなく横浜駅で下車。
ママはバギーを押してエレベーター方向へ、パパは二人の坊やを連れて階段方向へ。
パパとママは無言だけれど仕草で待ち合わせ場所合図。
はっきりしない空模様だけれど、いってらっしゃい、楽しんできてねと。
はい、私は斜め方向から一部始終目撃、目を離しませんでした。
なかなかの光景で、私はちょっと胸が熱くなった次第です。