テレビ観戦するスポーツは、今や大相撲しかない。
若い時は、テニスをはじめラグビー、野球、バレーボールなどけっこういろいろ楽しんで
いた。興奮して夢中になって応援していたのに。
それがたいていのスポーツは試合時間が長いから、勝負がなかなかつかないから、
めんどくさくなってさっぱり見なくなった。それにチャンネル権は夫にあるしね。
だから、あっという間に勝負が決まる相撲がいちばんだと。これだけは譲らない。
制限時間いっぱいになるまでの力士の様子だって観察するのが面白い。
いくら勝負があっという間だって勝ち負けだけじゃつまらない、仕切りを見なくては。
徐々に気合が入って行くのが分かる力士もいれば、いかにも、もういいやが見て取れる
力士もいる。そういう輩には、負けちゃえと念力を送るのよ。
ま、5時前後から夕食の準備をしながら、支度終えて泡飲み物飲みながらテレビ桟敷で。
で、気になるのは力士だけじゃないの、三役格行司の木村容堂さん、お名前覚えた。
制限時間いっぱいになって軍配を返した時のお姿がかっこいいのよ。
小柄で膝をぐっと曲げてそのままの姿勢で微動だにしない。いつも惚れ惚れして見ているわ。
行司って部屋に所属していることも初めて知って。
行司さんのお顔は覚えようとしないけれど、力士の名前と顔が一致しないのにはほんとに
困る。さすがに大関横綱は分かる、が他は毎日見ているのに混同する。
「あれ?大栄翔だったっけ隆の勝だっけ。こっちが霧馬山か豊昇龍か」なんて。
その昔、SMAPの誰が誰だか分らないと言った年寄りがいて。
あんなに違う顔をしてるじゃないとぷんぷんしたものだが、今はその戸惑いがよおく分かる。
それでもようやく、阿炎と宇良、若隆景、兄ちゃんの若元春の区別がつくようになった。
とはいっても、宇良はピンクまわしで認識しているから、まわしが変われば怪しいもんだ。
うん、琴ノ若も鮮やかなエメラルドグリーンまわしでしっかり分かる。ひいきだしね。
若隆景は、今場所からまわしが新しくなったわね。銀灰色の渋くて好きな色だけれど、
若いからもう少し派手でもいいんじゃないの、なんて。
大相撲がある2週間は夕方が楽しい。今場所は琴ノ若に優勝してもらいたいもんだ。
「職業病は腱鞘炎」 行司、華やかな土俵をおりると
行司さん、いちばん大事なのは口の堅さか。なれないな、無理。