現在、熊本市現代美術館で開かれている「へるんさんの秘めごと」展を見に行った。へるんさんこと小泉八雲の生誕160年と来日120年を記念した催し物だそうだ。来日した翌年には第五高等学校の英語教師として熊本に赴任し、3年余りを過ごしているので熊本は八雲のゆかりの地の一つである。ところで、この「へるんさんの秘めごと」というネーミングがとても気になった。何かイケない趣味でもあったかのように聞こえる。おそらく、普段、文学を通じてしか接することのない八雲の趣味や嗜好を覗き見ることによって、作品の裏側にある日本観や世界観を窺い知ろうということなのだろう。しかし、展示物を見ただけでは、その趣旨は今ひとつ理解できなかった。
展示を見たついでに、すぐ近くの小泉八雲熊本旧居にも立ち寄ってみた。昼食時だったからか客も少なく、入ってしばらくしたら僕一人だけになったので、座敷の真ん中に正座し、ボンヤリと部屋の中や庭を眺めて過ごした。外の猛暑や喧騒からも隔絶されたような不思議なひと時を過ごした。
展示を見たついでに、すぐ近くの小泉八雲熊本旧居にも立ち寄ってみた。昼食時だったからか客も少なく、入ってしばらくしたら僕一人だけになったので、座敷の真ん中に正座し、ボンヤリと部屋の中や庭を眺めて過ごした。外の猛暑や喧騒からも隔絶されたような不思議なひと時を過ごした。