徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

へるんさんの秘めごと

2010-07-24 22:24:42 | その他
 現在、熊本市現代美術館で開かれている「へるんさんの秘めごと」展を見に行った。へるんさんこと小泉八雲の生誕160年と来日120年を記念した催し物だそうだ。来日した翌年には第五高等学校の英語教師として熊本に赴任し、3年余りを過ごしているので熊本は八雲のゆかりの地の一つである。ところで、この「へるんさんの秘めごと」というネーミングがとても気になった。何かイケない趣味でもあったかのように聞こえる。おそらく、普段、文学を通じてしか接することのない八雲の趣味や嗜好を覗き見ることによって、作品の裏側にある日本観や世界観を窺い知ろうということなのだろう。しかし、展示物を見ただけでは、その趣旨は今ひとつ理解できなかった。
 展示を見たついでに、すぐ近くの小泉八雲熊本旧居にも立ち寄ってみた。昼食時だったからか客も少なく、入ってしばらくしたら僕一人だけになったので、座敷の真ん中に正座し、ボンヤリと部屋の中や庭を眺めて過ごした。外の猛暑や喧騒からも隔絶されたような不思議なひと時を過ごした。




頓写会(とんしゃえ)に行く

2010-07-24 08:37:34 | その他
 昨夜は加藤清正の菩提寺である本妙寺で行われた「頓写会」に行った。近くに住んでいながら、なぜか今まで足が向かなかった。出店の呼び込みをやっていた知人によると、これでもかつての賑わいと比べればだいぶ人出が減ったというが、それでも参道は歩きにくいほどの賑わい。法要が営まれている浄池廟拝殿までの階段を登りきったのは何年ぶりだろう。昔はもっときつかったように感じていたが、2年前に行った金毘羅さんに比べれば随分楽だ。この寺は法華経だが、僕自身もそうであるように、拝んでいる人たちは多分、宗派には関係なく、加藤清正に拝んでいるのだろう。


すっかり寂れてしまった門前町も今日ばかりは人の波


階段を登り、山門(仁王門)をくぐる


写経が行なわれている大本堂