徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

NHKアーカイブス 「赤ひげ」

2017-02-05 20:03:10 | テレビ
 今日、NHKアーカイブスでドラマ「赤ひげ」が放送された。1972年から始まった連続ドラマだが、今日放送されたのは1973年3月に放送された第19回「ひとり」。この回は「医師は患者にどこまで尽くすべきなのか」という医療の本質に迫る、シリーズ中の白眉の一本。この物語の原作は山本周五郎の小説「赤ひげ診療譚」。そしてこの回の脚本は倉本聰さんが担当。
 本放送当時も見ていたはずなのだが、44年も経った今、見直してみると、ドラマ作りが実に真面目で真正面から取り組んでいる印象が強い。最近のドラマにありがちな奇をてらう表現など一切ない。見ていて胸にスーッと入って来て実に心地よい。
 ちなみに黒澤明版の映画「赤ひげ」も見ているが、ドラマとしては一話一話を丹念に描いている分、テレビ版の方が味わいが深い。

▼原作 山本周五郎
▼脚本 倉本聰
▼出演 新出去定(赤ひげ)/小林桂樹 保本登/あおい輝彦 おせん/浜木綿子 冬吉/黒沢年男    
    森半太夫/有川博 きぬ/仁科明子 ほか


赤ひげ役の小林桂樹。もともと好きな俳優さんなのだが、映画版の三船敏郎より人間性が奥深く感じられる。


保本登役のあおい輝彦。何といっても元祖ジャニーズ。こんないい男は今のジャニーズには見当たらない。