徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

消えゆく想い出の小学校

2017-02-25 21:52:25 | 熊本
 いよいよ来月いっぱいで、松尾東小学校、松尾西小学校、松尾北小学校の3校が小島小学校へ統合され、松尾の3校は廃校となる。17年前に他界した父の初任校だった松尾小学校(現在の松尾東小学校)も姿を消すことになる。父にとって永い教員生活の中でも、初任校の松尾小は特に思い入れが強かった。廃校になることは父の墓前で報告済みだが残念がっているに違いない。
 父が生前書き遺した備忘録の中にも松尾小への赴任の様子が綴られており、その書き出し部分を掲載してみた。




フォード幌型バスを松尾村役場入口で降り立ったという地点。行く手300㍍位の山麓に農家が2、3戸点在していたという。


当時とは姿を変えているであろう松尾小の校舎


「右手は急斜面のくぬぎ林、左手は段々畑でその下に谷川のせせらぎが・・・」というロケーションが見てとれる。


校舎より一段高い平場にグラウンドがある。


「正面には金峰山が峨々として・・・」「金峰山の南麓段丘の山懐に位置し・・・」という表現がよくわかる。


松尾小から岩戸観音を目指して急坂を登って行くと・・・


「檜垣のこぼし坂」になる。ここは平安時代の閨秀歌人・檜垣嫗ゆかりの道でもあるのだ。