徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

想い出の町 ~北国街道・木之本宿~

2018-05-09 20:11:27 | 歴史
 転勤族で国内各地を転々としたが、特に想い出に残る好きな町がいくつかある。その中で彦根勤務時代の想い出の一つが「木之本町(きのもとちょう)」。現在は長浜市になっているが、僕がいた頃は伊香郡木之本町だった。行った目的は滋賀県立伊香高等学校へのリクルート活動。定期的に進路指導の先生のところへ顔出しして覚えめでたくしておくのが目的だった。木之本へ行く楽しみは何といっても北国街道・木之本宿の名残りが残る古い町並み。車で木之本宿へ入ると心安らぐ思いがしたものだ。木之本地蔵院の前を通り過ぎて、少し北へ進むと山路酒造という四百数十年の歴史を有する老舗の造り酒屋がある。そこの角を右折するのだが、実は伊香高校へ行くにはもう一つ手前の角を右折した方が真っ直ぐ行ける。だが何度行ってもその角を見落とし、山路酒造まで行ってしまうのだ。この山路酒造の角を右折する道は「田上山観音寺(たがみさんかんのんじ)」への参道だったそうで、しばらく進むと「意冨良神社(おほふらじんじゃ)」の境内に突き当たり、その左側に「田上山観音寺」があるが、道なりに進むと本来の伊香高校への道に戻るのである。あの当時は街なかをゆっくり歩いて見て回るということはなかったので、機会があればもう一度訪ねてみたいものだ。


北国街道・木之本宿を象徴する景観の一つ山路酒造