徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

狩野琇鵬三回忌追善能

2018-05-24 21:12:52 | 音楽芸能
 熊本の能楽を永い間リードして来られたシテ方喜多流能楽師・狩野琇鵬(かのうしゅうほう)先生が亡くなられてやがて2年。このほど「狩野琇鵬三回忌追善能」が行なわれることになりました。
 狩野先生は意欲的な新作能を度々発表したり、能楽普及のために、フランスのエクサンプロヴァンス市へ「狩野丹秀能楽堂」を寄贈したり、フランスを始め海外各地での公演を積極的に行ったりと、先進的な取り組みをされた能楽師でした。ご子息の了一さん、孫の祐一さんともに、東京と熊本を拠点として能楽師として活躍しておられます。おそらく琇鵬先生のご遺志を引き継いでいかれることと期待しています。
 ただ、残念なことは今回の追善能が福岡で行われることです。地元熊本での開催を検討されたようですが、公的な能楽堂が熊本市にはないため、諸条件が整わず、熊本開催を断念されたそうです。全国でも屈指の能楽の歴史を有する熊本ですので、一日も早い能楽堂の建設が待たれます。