徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

青いドレスのシャーリー

2021-05-30 20:27:55 | 映画
 昨日の深夜、BSPでヒッチコックの「ハリーの災難」を放送していた。10年以上前、やはりBS放送で見て以来の再見。おそらくヒッチコック以外の人が作ったら面白くもなんともない映画になっただろう。ヒッチコック映画おなじみのハラハラドキドキがあるわけでもなし、スクリーミングがあるわけでもない。アメリカ北東部の美しい秋の風景の中で淡々とブラックコメディが展開していく。
 僕の注目はやはり、これが映画デビューとなったシャーリー・マクレーン、当時21歳の魅力。映画衣装のカリスマ、イーディス・ヘッドがデザインした衣装を身にまとっているが、中でもチャーミングなこの青いドレス。役柄としては殺人犯かもしれないこの女性を、この青いドレスがミステリアスながらも清新なイメージを与えているのだ。
 この後、シャーリー・マクレーンはハリウッドのトップスターに昇りつめて行くのだが、数多くの作品で楽しませてもらった。あえて3本選ぶとすれば次の3作品だろうか。
 アパートの鍵貸します(1960)、噂の二人(1961)、愛と追憶の日々(1983)
 彼女はかつて夫婦関係にあったスティ-ブ・パーカーとともに親日家として知られ、愛娘にも日本名をつけるほどだったが、その娘「サチ」が13年前、日本映画「西の魔女が死んだ」にお婆ちゃん役で登場した時は、時の流れに感慨深いものがあった。
※参考記事「西の魔女が死んだ-サチ・パーカー


ジョン・フォーサイスとシャーリー


1959年頃のサチとシャーリー