雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

バイクは脳を活性化させる

2009-04-15 04:38:51 | 発想$感想
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ちょっと旧聞に属するが、1ヶ月ほど前だったか
ヤマハと東北大学川島隆太教授は、二輪車に乗ると脳にポジティブな影響を与えられるようだと、その研究結果を報告した。

「バイクに乗ると若く見える」「バイクに乗ったら若返った」というような声を聞くが、これを科学的に検証できないか、というヤマハの要望が発端になったという。

長く二輪に関係をしたが、別に二輪に乗らなくても、
確かに二輪の関係者は、ほかの業種に比べて若く見える、或いは実際に若々しいのは事実である。

私がいた川崎重工業のほかの部門と比べても、二輪部門の連中は明らかに若いのである。
もう少し悪い言い方をすれば、『幼稚で、子供っぽい』とも言えるのではないか。
少しよく言えば『少年のような夢を持っている』



すべての研究結果報告を終えた後に川島教授は、

○「自動二輪を生活のなかで使うことによって、脳と心にポジティブな影響を与えることができると考えられます」
○近年バイクは「うるさい」とか「危ない」、「ジャマだ」などと世間から煙たがられることが多いが、川島教授の研究結果では、スマートエイジング(年齢と共に人生が豊かになっていくこと)に有効な乗り物ということがわかった。
○普段の生活で二輪車を運転するということは、「脳を鍛える大人のトレーニング」なのかもしれない。

と締めくくっておられる。大学での研究結果だから間違いなくそんな要素を二輪は持っているのだろう。




そんな学問的な研究結果などではないが、
私流に、ちょっと別の角度から、勝手な理由をあげるとこんなことではないかと思う。

二輪のユーザーは川島先生が仰るように脳を若くする、活性化する効果があるのだろう。その結果かどうか、ユーザーは結構若々しい。間違いなく4輪のユーザーなどとは異なる。

そんなユーザーたちに接触していると、接触する側の対応も若くなる。
ユーザーや販売店など結構接触したが、そんな人たちとの会話には敬語など出てこない。何となく仲間意識で、仲間同士の会話なのである。

バイクを使用する機会も、レースや、ツーリングやイベントなど、少なくとも年寄りくさくはない。

私は事務屋で特に技術に弱いので当たっているかどうかは解らぬが、
ずっと、ヨコからメーカーの二輪の開発を見てきて、賢い技術屋さんがやってはいるのだが、何かよく解らぬカンの世界だなと思っていた。

二輪特有の『振れる』『流れる』『車体をバンクして廻る』『身体に風の抵抗を強く受ける』それでいて『300キロのスピードが出る』
そんなテストをしている人たちは、バイクは好きでも、バイク独特の知識はあっても、所謂賢い技術屋さんではない。彼らの語り口は独特である。

開発の手法なども、試作車を何台も造ってテストライダーが走り廻ってテストする。この試作車が結構高くつくのである。
かって川重の本社部門に、『そんなおもちゃみたいなのを何台も作るから金が掛かる。船でも車両でもそんなものは造らない。』確かにそうなのだが。
まだ単車がヨチヨチ歩きの頃本社に呼びつけられて怒られたことがある。

こんなユーザーや、テストライダーや、レースや遊びの世界に近くいると、
バイクに乗らなくても、いつまでも子供の遊びの延長のようで、アタマは柔らかく、年を取らないのではと思ったりする。

販売などのマーケッテングの世界にいたが、その販売予測もいい加減なのである。
専門家だと思われているが、販売台数などカンだけで、『いい加減極まりない』のである。
このバイクが何台売れるのか?
売ってみなければ、そんなの解りっこないのである。

それが証拠に、予想以上に売れたり売れなかったりするのが至極当たり前で、どちらも間違っているのだが、売れたときは褒められ、売れなかったら怒られる。
そんな風に見ると、二輪の分野は一言で言うと『遊びの分野』で何となく『イメージ』や『カン』などが、結構重要な面白い世界である。

『ネアカ』で少々のことには驚かない『厚かましさも』間違いなく必要で、そんな世界に長くいると、少なくとも、イメージのほうは年寄りよりは若くなる。


私も76才、間違いなく後期高齢者なのだが、この週末も息子以上に若い人たちと付き合った。
向こうはどう思っているか解らぬが、違和感は全然ない。
アタマの柔軟さは、間違いなく私のほうが『やわらかい』
これは二輪業界に育ったお陰である。こんな分野に関係があって本当に運がよかったと思っている。






コメント
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