雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

中小企業大学での講義の資料から

2011-10-07 06:15:03 | 自分史

★平成4年当時、カワサキのマーケッテング活動は、世の中で注目されてた。

商品に恵まれたこともあったが、ホンダさんを上回る実績を上げたりして、当のホンダの佐藤英明さんなどからも、いろいろ褒めて頂いたりしたのである。

日経各紙から何度も取材を受けたりしもした。

立教大学の中江先生は4輪の国際A級か何かの資格も持っておられて、カワサキのX11をTIサーキットで乗られたり、SPA直入りにも来られたりしたのだが、

元々は『共感企業の時代』、『エクセレントカンパニーよりはグッドカンパニー』という先生の研究課題にカワサキグループの活動そのものが合致していると評価されて、東京で高橋鉄郎社長と二人でインタビューを受けたのが最初なのである。

服部吉伸先生は、評論家として本を書かれたり、中小企業大学関西校の先生もされていたのだが、ひょんなことで、お付き合いが始まって、中小企業大学での先生の担当時間に『カワサキのマーケッテング戦略の実際』を講義して欲しいと依頼されて、何回か講義をさせて頂いたともある。

 

いずれにしても、単なる売上台数などではなくて、そのマーケッテング戦略の実際を評価頂いたのは、非常に嬉しかったのである。

 

★このコピーは全54ページに及ぶ講義内容の資料からの抜粋である。

  

 

『総合的な新しい仕組みの構築』こそが、マーケッテングという分野を担当するプロ集団に相応しい仕事だと信じていて、その実現に集中して対策していたのである。商品がよかったこともあって、販売に対しては殆ど力を注がなかった、などと言うともっと汗して売れと怒る人もいるのである。

上の表にも『商品開発』はトップ項目なのである。間違いなく仕組みの重要な要素で、いい商品は放っておいても幾らでも売れるのである。売れない商品などを売るのがセールスなどというのは暴論もいいところで、ユーザーを騙せと言っているに等しいのである。

・・・が、どうも一般にはセールスの努力の集積で、汗をかいて、歩きまわってモノを売るスタイルの方が単純で解りやすいのである。どうも日本人にはその方が理解されやすい。

特にアメリカは、システム型、ヨコ展開であり、日本は努力の積み上げタテ型なのである。

いい仕組みさえ作ったら、そしてその個々を担う機能が十分に機能さえすれば、自然にモノは売れ経営は安定するのだと思う。然し『仕組みの構築は、なかなか難しくて、確り考えなければ、ソフト、ノウハウの蓄積があり、且つマーケッテングが出来ていなければ、それは不可能なのである。

 

 

★世のなかの法人と称するモノには、必ず貸借対照表がある。 幾ら売って幾ら使って幾ら儲かったという損益計算の方が単純で解り易いものだから、みんなそちらの方に興味が行ってしまうのだが、実際の経営に役に立つのは貸借対照表の方で、その裏の方までヨメるか、ヨメないかなのである。

これは現役当時私が常に思っていた貸借対照表である。数字の部分はその裏の含み益や含み損を、いちばん重要と思っていたのは数字以下の項目なのである。これが大きくない限り販売会社などの将来性はないと思っている。

損益計算書などその一瞬の数字なのである。

 

若し経営をなさっている方は、自分の会社のバランスシートをこのような形で、考えてご覧になればいい。

ブランド力やイメージは、将来の力であり過去に積み上げてきた努力の集積なのである。ただ、ブランド力もイメージもナイ会社も現実には存在する。戦略的な情報発信のないところにはイメージすら存在しないのである。

兎に角、お金以外のソフトノウハウ、或いはブランド力をどうつけるかがキ―なのだと思っている。そのためには人材育成こそが力なのである。

どちらかが一方的に付くなどとは考えにくい、左と右とは間違いなくバランスしているのである。人が育ってない企業や行政に左のような蓄積がないのは、当然なのである。

 

★今、私たちが関与している。NPO The Good Times も小なりとは言え法人だからバランスシートはあるのだが、

極端に言うと左側には現金預金だけ、右は資本金と剰余金だけでバランスしていて、固定資産もゼロ、銀行借入金もゼロ、その金額も大したものではない。

然し、ソフトノウハウ、システム仕組みだけは、結構あると思っている。これが=将来への可能性なのである。

 

この法人の収入は団体会員の入会金1万円、個人会員の入会金1000円だけなのだが、、個人の入会金は沢山頂いても余ってしまうので、集めて頂いたところに助成金としてお返しする仕組みなのである。

ホントか?と思われるがほんとである。

一昨日は田崎さんと会って、『孫中山を語る会』という新しい発想の会を創って、オモシロくスタートすることにした

県の知事さんなども参加されている立派なところと、十分に協働出来る可能性を有している。若しちゃんとしたソフトノウハウ、システムがなければ、それを利用してみようなどとは決して仰らないのである。

『孫中山を語る会』の発想も、今は田崎雅元さんお一人が参加のシステムだが、世界を見つめてのスタートなのである。 オモシロそうだから、お手伝いしようと思っている。

お互いが『協働出来る』と思えるシステムに仕上がっている。

 

★具体的には、

今度、参加された『孫中山を語る会』は将来万を集める『新しい公共』だから、NPOの規定で1000円の入会金の内90%の900円を助成しようとしているのである。仮に1000人集められたら100万円、そのうち90万円を支援しようというのである。

大体世のなかのNPOは行政や企業からの助成金や寄付金で成り立っているところが殆どである。

NPO The Good Times はその逆、行政でも、企業でも、グループでも、『いい活動をされるところ』には、支援しようというNPOなのである。

そんなこと出来るか? 実際に出来ているのである。

支援の額も何万円ではない。昨年度でも100万円を超えたし、東日本大震災にもちゃんと寄付を送ったりした。ネットという無料のシステムでの展開だから、月の経常経費は5000円しかかからないから出来るのである。

そして、NPOという幾らお金が貯まっても、配当などで分配出来ない、給料を払わなくてもいい非営利活動法人だから出来るのである。

日本だけでなく、世界に展開できるし、100人でも1万人でも、100万人でも大丈夫である。

少々大きくなっても、ばたばたしなくていい。月に一度理事さんたちが集まって雑談まがいの楽しい会合をやっていれば、どんどん進化していく、不思議な仕組みに仕上がっている。

NPOが仕組みそのものだから、そのレベルを高めることだけに集中していればいいのである。

 

★ちょっと脱線したが、当時のソフト会社も、同じことを考えていた。

今のNPOは、当時のケイスポーツシステムの発想の延長線上にある。

メンバーもそのころの経験のある、ソフトノウハウのプロが揃っているし、ネットシステムを担当してくれているのは、ホントにネットのプロなのである。

広告のプロも、物流のプロも揃っている、

『異種、異質、異地域をみんな繋いで楽しくいい時を過ごそう』が基本コンセプトである。

20年前も楽しかったが、今も夢があって結構楽しいのである。

Facebook のお陰で20年前の人たちに再会したりした。Facebook おやりの方は、『古谷錬太郎』で検索してください。直ぐ再会して繋がります。

 

 

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