日本プロレス~ジャイアンツ~日本テレビ

 以前からジャイアンツは他チームから選手を取りまくり‘若手を
育てない’と昭和の時代から言われていた。

 原作の侍ジャイアンツでは主役の番場蛮が先輩の八幡太郎平と
年末年始に帰省せず合宿所でトレーニングをしていると、武宮寮
長から屠蘇などをごちそうされながら‘帰省せずに年越ししながら
トレーニングに励んだ者はいたのか?’と八幡が尋ねると‘残念なが
らほとんどいない’とシビアな答えが返って来る。

 確かにジャイアンツのレギュラーはアマチュア時代の名前がモ
ノを言い神宮で大活躍した長嶋茂雄や高田繁に、王貞治や柴田勲
は甲子園の優勝投手でファームから叩き上げてレギュラーになっ
た選手は少ない事を思い知らされる。

 これを見て思い出すのが全日本プロレスで百田光雄は必ず前座
の最初の試合に出てくるのだが、前座で叩き上げてメインに昇格
という事はない。

 逆にジャンボ鶴田や秋山準らはアマチュアでの実績からセミフ
ァイナルでのデビューが当たり前で、創始者であるジャイアント
馬場も2mを越す長身に元ジャイアンツの投手というスター性か
ら同期入団のアントニオ猪木より優遇されていたらしい。

 全日本プロレスを中継していたのは日本プロレス時代から日本
テレビで、ジャイアンツの親会社・読売グループという共通点が
ある。

 最近でも川相昌弘や村田真一が若手の挑戦をことごとく退けて
いたのに、二岡智宏や阿部慎之助が入団すると当たり前のように
レギュラー交代となったのを見ても分かる。

 つまりジャイアンツは力道山以来の日本プロレスと同じスター
中心主義という価値観で運営されているので、どうしても2軍から
の叩き上げの選手がレギュラーとしてスターになるのは凄く厳し
いチームというのが分かるので若手を育成するという土壌ではな
いと言っていいだろう。

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