空腹長生き理論の「サーチュイン遺伝子」は間違いだった。
そうなんだ・・・・
図書館で借りて来た1冊の本
その健康法では早死にする
高須克弥著
あの高須クリニックの院長さんの著作でふざけ半分の
内容なのかと思ったのですが、大間違い。
高須さんてちゃんとしたお医者さんらしい。
各種健康法の是非をデータを示しながらの解説でよくわかる。
その中でびっくりしたのが、「サーチュイン遺伝子」の件。
これってNHKでも特集していて、私はすっかり信じ込んでいました。
簡単に言うと、お腹を空かして飢餓状態にすると長寿遺伝子が目覚めて
健康になるという理論です。2011年6月のことです。
信じ込んではいたのですが、実行はできなかった。
お腹空いたままというのはちょっと無理だった
それがですよ、2011年9月には
サーチュインが理由として起きたとされる結果は実際は別の遺伝子に
よるものだとわかった・・・・だって。
その上、延命効果はなかった・・・・だって。
NHKの放送からわずか3か月後ことです。
ところが、まちがいだったという事実が広まらないまま、
「空腹健康理論」と「レスベラトール有効理論」(サーチュイン遺伝子活性化)が
あっという間に広まってしまい、赤ワイン健康法など意味のないものまで出て来た。
空腹では人は長生きにならない。
考えてみればあたりまえですわな。
昔昔の人々は常に飢餓状態にあったわけですが、現代と比べたら長生きとは言えない。
現代でいえば、アフリカなどの国々の飢餓状態の人々を救おうとユニセフなどに
募金している訳ですからね。
どう考えても、現代が一番寿命が長いし、栄養が豊富な国のほうが長生きです。
それとNHKも信用できないってことですね。
よく、商品のPRに「NHKで紹介されました」というものがありますけど
それがどうした!!ってことですよね。
私の場合、あまり考えずに信用したものの、実行できなかったということで
実害はなかったのですが、「空腹長生き理論」で健康を害した人が少なからずいるそうです。
言ってみれば、中国で4000年前から皇帝が探し続けた不老長寿の薬を見つけようと
(そういうドラマがよくある)しているみたいなものですからね。
4000年経っても見つからないんですね~。
本には様々なことが書かれていて興味深く読みました。
結論としては、もう全く予想通りですが
適切に栄養をとって、軽い運動をすること
楽に長期間続けることが健康を保つ秘訣です。
入浴もとってもいいそうです。
なんだかちょっと安心の1冊でした。