標準語は標準ではない・・・という話
丁寧な言葉として使われている 「です」「ます」は
江戸時代は芸者さんの言葉だった!
「来てくれなきゃ いやですよぅ~」 みたいなね。
それを上京した田舎武士が遊郭などで覚え、広めたそうです。
そういえば任侠映画などで賭場のシーンで
「はいります」なんて言ってたけど、あれって別に丁寧な言葉を
使ってるんじゃなくて、遊郭の言葉なんだね!びっくり。
田園調布方面で使われているという
マボロシの 「ざます」言葉は おいらんの言葉だった!
「~そうざます」 「~でありんす」(← これは使わないか)
おいらんは 今のアイドル的存在で、上流階級に身請けされることが
多かったので、おいらんの言葉が上流階級に広まった。
文化庁のHPに 「敬語の指針」というのがあります。
最後の方に 使い方を具体的に示した Q&A的なところがあり
おもしろいです。
そのページで初めて知った日本語 → 「美化語」
これって、文化庁が作ったことばじゃないでしょうか。
尊敬語、謙譲語、丁寧語、美化語と区別されていて
美化語とは、 一つは「お」を付けたことば。お弁当、お花、お水など。
もう一つは「花に水をあげる」というように、本来は水を遣るという
ことばだったけれど、女性には言葉のひびきが雑で使いにくく
あえて「あげる」というように使われるようになったことばがあります。
私、この言葉でちょっと抵抗があるのが
お料理番組で使われる時です。
「塩を入れてあげる」というように使われているのが気になりますね。
こういうのも、次第に認可されていくのでしょうね。
ことばは文化でもあるので、日本語学校は世界の文化の
交差点ですね。このような本がまだあるのか探してみたいです。