ここ数年でいろいろな「物」を捨ててきました。
押し入れは余裕があるし、本棚はなくなりました。
もう捨てるものはない気がするのですが、まだ続けなくちゃいかん!という
脅迫観念みたいなものがあり、ちょっと迷ったりしていました。
でも、もう終わりにしていいのではないかと思います。
それは、ばあちゃんの家をかたずけた時にちょっと感じまして。
ばあちゃんは物を捨てない人(この年代の人は多分みんなそう)で、
ありとあらゆるものが家のあちこちに詰まっていました。
ほとんどのものが捨てられたのですが、その過程で、ばあちゃんの好きだったものや
大切にしていたらしいものが見つかり、そんな話をしたことがなかったので
結果的に個人をしのぶようになりました。
書道に興味があり、独習していたようで、教則本や道具がしまってあり、
それはいただいて使っています。
私は、子供たちに手数を掛けさせてはいけないなという思いもあって
どんどん捨てたのですが、少し残っているほうが子供にもいいような気がします。
多少の面倒はあるでしょうが、親の人生をしのぶ機会があってもいいかなと。
断捨離ってある程度すっからかんになるまで捨てるというイメージがあったのですが
捨ててしまって後悔するよりは、おいておいたほうがいい時もあります。
「迷ったら捨てる」が本命かもしれませんが、最近は「迷ったら残す」にしています。
その時は迷っていても、次には迷わず捨てる日が来るときもあります。
捨てて後悔しているものもあります。
無くても困ってはいないけれど、なんとなく手元にあってもよかったなあ
なんて思うこともあります。
物は無くても生きていけるし、物を捨てても思い出はなくならない。
でも、無理に捨てなくてもいい。
それは執着とは違う気がします。
生活に音楽や、絵画、映画が必要なのと同じ感覚で存在する「物」もあるみたい。
それが「ときめくもの」なのかも。
生活のアイドル的なもの。「あるだけでいい物」もある。
もっと早くに気が付くべきだった。流行に流された!
もう、だいぶ身軽になりましたので断捨離生活は終了して
「普通のシンプル生活」に移ることにしました。
もう、捨てないよ。
別のジャンルが増殖中。
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不思議なのですが、物を処分するようになってから必要なものが向こうから
やってくる時がありました。
大きなものでは自転車2台。
小さなものでは書道の道具が多いです。
変わったところではヘアピース。(便利に使ってます)
普通のもらいものなのかもしれませんが、それまではそんなになかった気がします。
あるといいなあと思いつつ忘れたころにひょいとやってきます。
後悔もあるけど、よかったことも多いね