やっと、「メインの森を目指して」加藤 則芳著 を読み終えました。
いやぁ~・・・凄い中身です。
とても、単なる紀行文とは言えない奥深い内容でありまして、溜息が出ます。
はっきり言っておっさんのように教養の薄い人間には濃すぎる中身でして、特に、アメリカの政治と言いますか、ブッシュ政権への批判には、日本人でそこまで興味を持つのはナンでですか?と、訊いてみたい気になりました。
3500キロを歩くんですから半端無い意志の継続が必要だと思うんですが・・・捻くれおやじの頭の中には、あんたはそれが飯の種なんだから、嫌だと言ったら職場放棄じゃないか? なんて事を思ったりして・・・いや、本人も随所で、自分は歩くプロで、これは仕事でもある、と、書いているんですけれども。
それでも尚かつ敢えて言うと・・・それで飯を食っていると言う部分では、不純物が交じっている事は否めないんで、あんまし精神的な部分に踏み込む描写は、おっさんとしては、ナンだかなぁ~・・・と、思っちまうのも偽らざる感想であります。
なんと申しましょうか・・・英語に堪能なようで,アメリカをとても良く知っているらしいんですけれども,心持ちはとても日本的と言いますか・・・根は演歌や民謡なんですけれども,三味線や尺八に変えてバンジョーやハーモニカで味付けしてみた感じの,けっこう湿り気の多い感情表現だなと思った次第であります。
で,英語が堪能だからアメリカの英語の本を沢山読んでいるからこそ理解できる,著者だけの感覚があるんだろうとも思うわけで,アメリカにそんなに興味の無いおっさんには、少し諄いな,と、思えたりして。
で,人との触れ合いと言いますか,結構多くの人に助けられて歩き通せているのが伺えるわけですが,この本を参考書にしようと思って読んだおっさんには,誰も助けてくれない,本当に単独なおっさんはこの道は遠過ぎるかも?と,気持ちが折れそうになっちまいました。
アメリカに友人がいて,そして,英語が堪能で英語のガイドブックが読みこなせて,トレール上で出会う英語を話す人々と不足のない会話能力があって,それでもこんだけ大変なんだ,と。
そして,著者は,このトレールを歩いた最大の喜びは,同じ思いを共有したともが出来た事、と,書いていますが,おっさんはたぶん,話しかけられても俯いたままか、曖昧な笑いを薄気味悪く浮かべて誤摩化すのが精一杯で,友達になるなんてとてもとても,と、思っちまうわけです。
余談ですが,おっさんはアジア人との英語での会話は完璧であります・・・しかし,アメリカ人のスラングと言いますか,教科書やベルリッツのCDに入っていない単語での会話は苦手です。
いや、アジア人の英語はほとんどが日本の中学英語の教科書で間に合う語彙でして,苦にならないんであります。
で,心配の種は,著者は行く先々の郵便局やホテルに、食料や,半年間で移り変わる気候に対応するべく,冬物の寝袋や着るもの、また、三足も履き潰した靴の替えなどを送っているわけですが,その術はおっさんには無いのであります。
それらは現地の知人や友人が手助けしているわけで,おっさんにはそんな強力な助っ人は望めないわけで・・・こりゃぁ~無理かぁ~,と,落ち込んじまうのであります。
アメリカに行ったは事あっても,ほとんど指差し会話と身振り手振りで済ませるおっさんに,重要な情報を英語で得るなんて芸当は無理・・・これはダメかも知れない,と。
で,著者はこの本を書き上げた頃には既に筋萎縮症が進行して身動きさえも大変な状態で,間もなく己の死を予感しているわけで、だからこそ,書きたかった事,温めていた話題を余さず織り込んだのだろう事は強く感じるわけです。
おっんさんが彼の熱を感じたのは,自分が立ち寄った街は,どんな小さな街でも何かしらの故事来歴や印象を加え浮かび上がらせようとする努力が伺えることであります・・・ああ,心底アパラチアントレールとアメリカが好きなんだなぁ~と思いつつ,これは最初から知っていて書いたのではなく,調べたのだろうなぁ~・・・苦労して文献を当ったんだろうなぁ~と、著者が不自由な身体で文献を読み込む姿を想像して熱いものが込上げて来るのであります。
ああ,そう言う事か・・・この本が重いのは,本の厚さもさる事ながら,著者の思いが詰まって重いのか? と。
さて,本日からは著者が自分の心の故郷としていると言う,ジョンミューアトレールを行く,と言うのを読むんですけれども・・・いや、これがまた税別2200円と,結構なお値段でありまして,やっぱし中古は見当たりませんで,新品な訳です。
いや、アパラチアントレールは3500キロと長くて,だから、それを書いた本も分厚くて高くても仕方が無いと思ったんですけれども,こちら,ジョンミューアトレールは370キロ程度,と、10/1の距離にも関わらず値段は3割引程度・・・まっ、370キロのトレールにしてはこの本も分厚いんですけれども。
ああ,もっと英語が堪能ならなぁ~・・・そして,あと五歳若かったらなぁ~・・・何も臆する事は無いんですけれども。
で,ナンでジョンミューアトレールの本を買い求めたのかと言いますと,アパラチアントレールの6ヶ月は無理でも,ジョンミューアトレールの370キロ,一ヶ月なら歩けるんじゃないかと言う,甘い読みからなんでありますけど・・・。
さっそく読み始めたいと思います。
いやぁ~・・・凄い中身です。
とても、単なる紀行文とは言えない奥深い内容でありまして、溜息が出ます。
はっきり言っておっさんのように教養の薄い人間には濃すぎる中身でして、特に、アメリカの政治と言いますか、ブッシュ政権への批判には、日本人でそこまで興味を持つのはナンでですか?と、訊いてみたい気になりました。
3500キロを歩くんですから半端無い意志の継続が必要だと思うんですが・・・捻くれおやじの頭の中には、あんたはそれが飯の種なんだから、嫌だと言ったら職場放棄じゃないか? なんて事を思ったりして・・・いや、本人も随所で、自分は歩くプロで、これは仕事でもある、と、書いているんですけれども。
それでも尚かつ敢えて言うと・・・それで飯を食っていると言う部分では、不純物が交じっている事は否めないんで、あんまし精神的な部分に踏み込む描写は、おっさんとしては、ナンだかなぁ~・・・と、思っちまうのも偽らざる感想であります。
なんと申しましょうか・・・英語に堪能なようで,アメリカをとても良く知っているらしいんですけれども,心持ちはとても日本的と言いますか・・・根は演歌や民謡なんですけれども,三味線や尺八に変えてバンジョーやハーモニカで味付けしてみた感じの,けっこう湿り気の多い感情表現だなと思った次第であります。
で,英語が堪能だからアメリカの英語の本を沢山読んでいるからこそ理解できる,著者だけの感覚があるんだろうとも思うわけで,アメリカにそんなに興味の無いおっさんには、少し諄いな,と、思えたりして。
で,人との触れ合いと言いますか,結構多くの人に助けられて歩き通せているのが伺えるわけですが,この本を参考書にしようと思って読んだおっさんには,誰も助けてくれない,本当に単独なおっさんはこの道は遠過ぎるかも?と,気持ちが折れそうになっちまいました。
アメリカに友人がいて,そして,英語が堪能で英語のガイドブックが読みこなせて,トレール上で出会う英語を話す人々と不足のない会話能力があって,それでもこんだけ大変なんだ,と。
そして,著者は,このトレールを歩いた最大の喜びは,同じ思いを共有したともが出来た事、と,書いていますが,おっさんはたぶん,話しかけられても俯いたままか、曖昧な笑いを薄気味悪く浮かべて誤摩化すのが精一杯で,友達になるなんてとてもとても,と、思っちまうわけです。
余談ですが,おっさんはアジア人との英語での会話は完璧であります・・・しかし,アメリカ人のスラングと言いますか,教科書やベルリッツのCDに入っていない単語での会話は苦手です。
いや、アジア人の英語はほとんどが日本の中学英語の教科書で間に合う語彙でして,苦にならないんであります。
で,心配の種は,著者は行く先々の郵便局やホテルに、食料や,半年間で移り変わる気候に対応するべく,冬物の寝袋や着るもの、また、三足も履き潰した靴の替えなどを送っているわけですが,その術はおっさんには無いのであります。
それらは現地の知人や友人が手助けしているわけで,おっさんにはそんな強力な助っ人は望めないわけで・・・こりゃぁ~無理かぁ~,と,落ち込んじまうのであります。
アメリカに行ったは事あっても,ほとんど指差し会話と身振り手振りで済ませるおっさんに,重要な情報を英語で得るなんて芸当は無理・・・これはダメかも知れない,と。
で,著者はこの本を書き上げた頃には既に筋萎縮症が進行して身動きさえも大変な状態で,間もなく己の死を予感しているわけで、だからこそ,書きたかった事,温めていた話題を余さず織り込んだのだろう事は強く感じるわけです。
おっんさんが彼の熱を感じたのは,自分が立ち寄った街は,どんな小さな街でも何かしらの故事来歴や印象を加え浮かび上がらせようとする努力が伺えることであります・・・ああ,心底アパラチアントレールとアメリカが好きなんだなぁ~と思いつつ,これは最初から知っていて書いたのではなく,調べたのだろうなぁ~・・・苦労して文献を当ったんだろうなぁ~と、著者が不自由な身体で文献を読み込む姿を想像して熱いものが込上げて来るのであります。
ああ,そう言う事か・・・この本が重いのは,本の厚さもさる事ながら,著者の思いが詰まって重いのか? と。
さて,本日からは著者が自分の心の故郷としていると言う,ジョンミューアトレールを行く,と言うのを読むんですけれども・・・いや、これがまた税別2200円と,結構なお値段でありまして,やっぱし中古は見当たりませんで,新品な訳です。
いや、アパラチアントレールは3500キロと長くて,だから、それを書いた本も分厚くて高くても仕方が無いと思ったんですけれども,こちら,ジョンミューアトレールは370キロ程度,と、10/1の距離にも関わらず値段は3割引程度・・・まっ、370キロのトレールにしてはこの本も分厚いんですけれども。
ああ,もっと英語が堪能ならなぁ~・・・そして,あと五歳若かったらなぁ~・・・何も臆する事は無いんですけれども。
で,ナンでジョンミューアトレールの本を買い求めたのかと言いますと,アパラチアントレールの6ヶ月は無理でも,ジョンミューアトレールの370キロ,一ヶ月なら歩けるんじゃないかと言う,甘い読みからなんでありますけど・・・。
さっそく読み始めたいと思います。