まっ,読書したんで、読書感想文で良いんですけど、おっさんが吐くのは「毒素」なんで・・・と、ホントは奇を衒って掴みを入れて見たかっただけなんですけど。
いや,読んだ本が「娼年」と言う一風も二風も変わった題名の本でして、はっきり言ってブックオフの105円コーナーで表題だけ見て買ったもんであります。
著者は「石田衣良」で、126回直木賞候補の作だそうであります。
で、あと書きを寄せている「姫野カオルコ」さんも、書き出しから、題名に釣られて読んだ人・・・と、この本の題名がそう言う感じで捉えられる事を宣っているわけです。
この小説の感想としては、緻密な描写力に脱糞・・・もとい、脱帽であります。
おっさんが脱帽すると禿でありまして、中々帽子は脱がないんですけれども、凄いですね。
で、ストーリーは題名のままで、歳若い男の娼夫の話しでありまして、随所に性的な描写が出て来るわけです。
創作なのか取材が元なのか?・・・ウーン、小さな切っ掛けから仕上げた創作だろうなぁ~、と、言うのがおっさんの感想であります。
自分と主人公の領を比べると、こんな二十歳が居たんじゃたまんないよ、と、言いたくなる程に大人だと思うわけです・・・これは批判です。
設定は大学にほとんど行かない二十歳、ですけど、バカじゃ無くて程々に教養がある・・・まっ、昼間学校に行かずに本を読んだり独自の勉強をしている、と考えても良いんですが、夜、酒の出る店で働くと言う事がどんだけ生活を怪しくしちまうかを体験しているおっさんとしては、キレイな創作だな、と、言う事で、総ての描写を、筋書きも含めて、ほとんどあり得ない作り物、として終始読んだわけであります。
二十歳でスゼェ~・・・金に溺れない、女に溺れない、自分を客観的に見られ、そして、人の気持ちが読めて繊細で、嘘もつかない・・・そして、何時でも男として起つ・・・そんな、スーパーマンかスパイダーマンか青田赤道じゃあるまいし・・・と、比べたら自分が惨めと言いますか、情けなくなって、小説を読みながら嫉妬していたわけであります。
いや,作り物だからおもしろく無いんじゃ無くて、作り物だから自在で面白いわけで、だから小説なんじゃないか、と、言え事では天下一品でありまして、似た様な作品は思いつきますけれども、しかし、この透明感と言いますか、濡れ場を描いてなお乾いた空気感・・・この作者特有の物だな、と、言う事で、一気に読んじまいました。
この小説には過去は頻繁に出て来るんですけれども、とりわけ、主人公が見据える未来は皆無なわけです。
この小説に引き込まれる味噌は、こう言う訳分からない人物描写ですかねぇ~?
やっぱし、人間関係を複雑に密に、そして分かり難く描けないと小説って無理なんだなぁ~と,つくづく思い知らされます。
で、例えば、旅行記とかのドキュメンタリー系でも、モヘンジョダロの風景描写なんか誰も読んでくれないわけで、そこに某かの人間関係と言いますか、悲喜交々の、出来れば筆者が悲惨な目に遭う話しなど、無くても、でっち上げてでも書かないと読み物にならないのは感じるわけであります。
しかし・・・人と会いたく無くて人のいない山とかばかり行くおっさんには、人間関係は無いもんなぁ~・・・種も無いから針小棒大も無理だしなぁ~・・・小説家は街に住まないとダメなんだろうねぇ~。
そして、夜型の生活で複雑な人間関係に溺れ、色恋沙汰もこなさないとダメなんでしようねぇ~・・・おっさん、獣道の見分け方とか、そんなのは滅法詳しいんですけど・・・。
と、言う事で、とても読み易く異次元世界を乾いた感覚でサラッと描いた、どっちかと言うと、濡れ場よりも心理描写が面白かったし、推理小説チックなストーリーを先読みするのも楽しかった、現代的総合娯楽小説・・・ですか? ナンちゃって。
いや,読んだ本が「娼年」と言う一風も二風も変わった題名の本でして、はっきり言ってブックオフの105円コーナーで表題だけ見て買ったもんであります。
著者は「石田衣良」で、126回直木賞候補の作だそうであります。
で、あと書きを寄せている「姫野カオルコ」さんも、書き出しから、題名に釣られて読んだ人・・・と、この本の題名がそう言う感じで捉えられる事を宣っているわけです。
この小説の感想としては、緻密な描写力に脱糞・・・もとい、脱帽であります。
おっさんが脱帽すると禿でありまして、中々帽子は脱がないんですけれども、凄いですね。
で、ストーリーは題名のままで、歳若い男の娼夫の話しでありまして、随所に性的な描写が出て来るわけです。
創作なのか取材が元なのか?・・・ウーン、小さな切っ掛けから仕上げた創作だろうなぁ~、と、言うのがおっさんの感想であります。
自分と主人公の領を比べると、こんな二十歳が居たんじゃたまんないよ、と、言いたくなる程に大人だと思うわけです・・・これは批判です。
設定は大学にほとんど行かない二十歳、ですけど、バカじゃ無くて程々に教養がある・・・まっ、昼間学校に行かずに本を読んだり独自の勉強をしている、と考えても良いんですが、夜、酒の出る店で働くと言う事がどんだけ生活を怪しくしちまうかを体験しているおっさんとしては、キレイな創作だな、と、言う事で、総ての描写を、筋書きも含めて、ほとんどあり得ない作り物、として終始読んだわけであります。
二十歳でスゼェ~・・・金に溺れない、女に溺れない、自分を客観的に見られ、そして、人の気持ちが読めて繊細で、嘘もつかない・・・そして、何時でも男として起つ・・・そんな、スーパーマンかスパイダーマンか青田赤道じゃあるまいし・・・と、比べたら自分が惨めと言いますか、情けなくなって、小説を読みながら嫉妬していたわけであります。
いや,作り物だからおもしろく無いんじゃ無くて、作り物だから自在で面白いわけで、だから小説なんじゃないか、と、言え事では天下一品でありまして、似た様な作品は思いつきますけれども、しかし、この透明感と言いますか、濡れ場を描いてなお乾いた空気感・・・この作者特有の物だな、と、言う事で、一気に読んじまいました。
この小説には過去は頻繁に出て来るんですけれども、とりわけ、主人公が見据える未来は皆無なわけです。
この小説に引き込まれる味噌は、こう言う訳分からない人物描写ですかねぇ~?
やっぱし、人間関係を複雑に密に、そして分かり難く描けないと小説って無理なんだなぁ~と,つくづく思い知らされます。
で、例えば、旅行記とかのドキュメンタリー系でも、モヘンジョダロの風景描写なんか誰も読んでくれないわけで、そこに某かの人間関係と言いますか、悲喜交々の、出来れば筆者が悲惨な目に遭う話しなど、無くても、でっち上げてでも書かないと読み物にならないのは感じるわけであります。
しかし・・・人と会いたく無くて人のいない山とかばかり行くおっさんには、人間関係は無いもんなぁ~・・・種も無いから針小棒大も無理だしなぁ~・・・小説家は街に住まないとダメなんだろうねぇ~。
そして、夜型の生活で複雑な人間関係に溺れ、色恋沙汰もこなさないとダメなんでしようねぇ~・・・おっさん、獣道の見分け方とか、そんなのは滅法詳しいんですけど・・・。
と、言う事で、とても読み易く異次元世界を乾いた感覚でサラッと描いた、どっちかと言うと、濡れ場よりも心理描写が面白かったし、推理小説チックなストーリーを先読みするのも楽しかった、現代的総合娯楽小説・・・ですか? ナンちゃって。