いや、日曜日なのに植木屋の仕事に出たんですが、久しぶりに天気が良く気温も高くて気持ちが良かったということであります。
やっぱし気候が良いと仕事がはかどりますね・・・本日は小口の仕事を二件やっつけた次第であります。
1件目は朝10時ごろとの依頼に、了解しましたと言っておいて8時半には押しかけるわけであります。
どこの世界に10時から仕事を始める植木屋がいますかね・・・と、いうことで、11時前には終わらせ、さっさと昼飯を食べて次のお宅へ向かったわけです。
こちらは1時からの予定でしたが12時ごろにはピンポーンとして、ご要望を軽く伺いつつも、こんだけボーボーならどーに切ってもすっきり見えるは、と問答無用のノコギリ剪定でありました。
いや、ノコギリが主役の荒い剪定ばかりやっている近頃、得意の透かし剪定などの技をお見せする機会も無く、腕も鈍る感じであります。
しかし、腕前は3流お値段は一流を旨とする私には植木屋なんて呼んだことも無いシロートさんの庭はおあつらえ向きなのであります。
本日も暴れまくった庭木に手を焼いた家の旦那が困って植木屋を呼んだわけでして、自分でやってみて大変さを知っているので料金を吹っ掛けるには好都合なお宅なのであります。
しかし参りましたよ、本日は・・・家の旦那がずーっと付きっ切りで見ているわけです。
そして「ほほぉ〜、うんうん、なるほどねぇ」と、独り言のような合いの手を入れてくるんであります。
で、躊躇無くノコギリを取り出し株立ちの幹を切り倒したりすると「んんっ、それを切る、ですか」なんてため息混じりに言うもんですから切ってるこっちも落ち着かないのであります。
あれです、自分は紅葉の剪定は得意だと自負していましてどんだけ暴れていてもなんとかできると自惚れているんであります。
で、本日は狭い庭に3本もあるんで1本切っちまった次第であります。
そしたら旦那さん、唸ったまましばらく黙っていたんですが「あれは残してはダメなんですか」と問うてきたわけです。
そこで私答えて曰く「庭には間が必要なんですがどこのお宅も間を潰して木を植えちまうから手がつけられなくなるんであります」ときっぱり言い切ったのであります。
で、旦那さん「やっぱり年季の入った本職は違うなぁ〜」なんて言うんですが、まさか植木屋の学校を出てまだ5年目ですとは言えなくて黙っていた次第であります。
いや、朝の8時半から昼飯休憩を30分で午後4時まで全力で植木屋をやると結構疲れます。
しかし、この心地よい疲れは嫌いじゃありません。
植木屋の肉体労働は自分に向いているんでしょうね。
腕は3流お値段一流をモットーにシロートを騙しては悦に入っている不届きな似非植木屋・・・これで帰り道は諭吉と一緒というとやめられませんねぇ〜身体の動くうちは・・・なんちゃって。