誰だったか偉い人が「四十にして惑わず」と宣っていましたが、私ゃ65歳になっても惑っているのであります。
自分は未熟児だったものが大人になったんですが、精神的な部分だけは未発達なんで未だ惑うのだろうと思うのであります。
まっ、そんな事はドーでも良いんですが、何に迷っているのかと言いますと・・・職業であります。
いや、植木屋の仕事なんですが、今まで仕事をさせていただいたお宅からかなりの確率で再度のお声が掛かっているのであります。
で、GW明けの少し前から声が掛かりましてそろそろいっぱいであります。
なんなんですかね・・・仕事は三流お値段は一流価格というギャップが受けているんでありましょうか?
世の中というのは分からないもんでして、仕事の腕より愛想と弁舌に長けている方が勝てるということでありましょう・・・なんちゃって。
いや、なんで仕事が舞い込むのかは分かっているんであります。
既存の老舗の植木屋さんに頼むには敷居が高く値段も高いのでシルバー人材センターやら、それに近いところに依頼してはみたものの、なんか違う、と感じた人からの依頼が多いわけであります。
で、植木屋の腕としては三流の私なんですが、知識だけは豊富と自負しまして、喋らせたらそこそこなんであります。
ポイントはここでありましょう。
私ゃ水泳のインストラクターなんてのをやっていた事があるんですが、これも人気商売でしてお客さんに嫌われたら生徒がいなくなって受け持ちのレッスンでか無くなるわけであります。
そこで私は学びました。
初心者水泳上達のコツは、百の理屈よりも一本でも多く泳ぐことなので言葉はいらないのであります。
が、黙ってガンガン泳がせてしまうと、特に中高年の女性は機嫌が悪くなり、やがて誰もいなくなるのであります。
そこで、少し泳いで練習した気にさせつつ、たっぷりとウンチクを垂れて差し上げると皆様が喜ぶんであります。
まず、絶対に真似できないので無駄なんですが、一流選手の泳ぎなどを解説すると喜ばれました。
あれです・・・おば様方は話を聞いたことで上手くなるような錯覚に陥り納得と満足を示してくれるのであります。
植木屋商売もこれでして、どーせ誰が切ったって大差は無いので後の説明と嘘八百がとても大事なんだと思うのであります。
この花 ?
さて、惑っているのは・・・二ヶ月間お休みしているプールのバイトを辞めようかな、ということであります。
いや、植木屋は身体的にキツイく毎日はやれないので暇つぶしにプールでバイトを始めたんですが、造園ドカタ系は無理ですが剪定系の植木屋仕事なら毎日でもできるのであります。
さて・・・今月いっぱいバイトは休みでして植木屋仕事は支障なくこなせている訳ですが、来月以降もこんな感じだと時間的に行き詰るのは必至で、ドーすっかなぁ〜と惑っているのであります。
いや、根本的には65歳でも労働しないと食っていけない貧困がアレなんですが、まっ、いいでしょう。