goo blog サービス終了のお知らせ 

北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

全国知事会 なぜ再稼働手続より廃炉手続きを求めない?

2012-07-23 | 脱原発
 19、20日と高松市で開催された全国知事会で原発関連の様々な課題が提起された。

 その中の一つに「再稼働の手続きの明確化」がある。
 確かに先の野田内閣の大飯原発再稼働の手続きは、行政の手続きに値しない無茶な決断を政治主導というとんでもない勘違いの中で押し切ったものだった。

 そういう意味では3.11後の原発の再稼働の手続きについて議論することは無意味とは言わない。しかし、事故原因徹底究明やエネルギー計画の将来像も決まらないまま、再稼働の既成事実を重ねることはゆるされず、いま知事会として要望事項にあげるべき課題だろうか。

 再稼働の手続きよりも優先すべきは廃炉の手続きではないか。


北陸中日(7月19日)


 活断層隠しや活断層の値切りが日本の原発立地を支えてきた。
 再調査も様々な抵抗やごまかしを警戒しなければならないが、活断層と認定されてもその先の廃炉手続きは平坦ではない。
 
 数千億円のお金が絡み、電力会社の経営の屋台骨を揺るがす大問題である。
 北電にすればいくらずさんな設置許可申請書であっても、国は建設を認可したのだから、廃炉の責任も国だ!と当然のように主張するだろう。国の責任ももちろん重いが、国民の税金で廃炉コストの全額を負担するのがいいのかとなると釈然としないものが残る。
 
 上記新聞記事を踏まえれば、廃炉によるコスト負担で折り合いがつかなければ、北電は経産大臣の廃炉の指導に従わない可能性もありうる。その一方で、直下の活断層となれば、立地不適格でさすがの安管協も再稼働は認めることができないだろう。

 核燃料を抱え、動かない原発が居座ることになる。石川県はそれでも核燃料税が入りからいいというのだろうか。廃炉にしなければ原発は資産のまま電気料金にも跳ね返り、北電管内の住民の負担は続く。

 志賀だけでなく大飯も、さらにこれからあちこちの原発の活断層隠しが発覚する可能性もないとは言えない。

 地域経済の中で電力会社の存在はとりわけ大きい。電力会社の経営がどこまで傾くか、都道府県としても看過できない重要問題である。
 国がしっかり議論をして早急に手続きを定めるべきであることはいうまでもないが、知事会としても廃炉の手続きにもっと大きな関心を寄せるべきではないか。
 
 


3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
是非コメントを (削除せず)
2012-07-24 20:15:04
韓国は現在25基の原子炉が稼働中、2021年までにさらに6基増える計画。
そのほとんどは日本寄りの日本海側に設置されてる。
例えば古里発電所はソウルから約330km、福岡から約200kmの距離にあり、
これがチェルノブイリ化すれば風下の九州、中国地方は壊滅する。
対照的に韓国北部のソウルはほとんど影響を受けないだろう。

日本の原発だけが危険で韓国の原発は安全などということはありえない。
もしも日本の原発を全て止めなければならない事態ならば、
同時に韓国の原発も止めなければ日本の安全は確保できない。
原発反対派は、ぜひ危険な韓国の原発を全停止に追い込んで欲しい。



返信する
Unknown (↑に同意)
2012-07-24 22:19:20
北のことは直ぐに削除されるブログですが
今回は友好国?南のことです。
これは深刻な問題ですね。
コメント期待してます。
返信する
韓国・アジアの原発について (北野)
2012-07-25 09:06:11
コメントありがとうございます。
もちろん危険なのは日本の原発だけではありません。
原発推進勢力の国際的ネットワークに対抗してノーニュークス・アジアフォーラムhttp://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/という原発に反対するアジア各国の人々の連帯組織があります。私も以前、韓国、台湾の集会に参加したことがありますが、決してアジアの原発を傍観、容認しているわけではありません。
「是非コメント」さんも、本当に危険性を感じておられるのなら「原発反対派は、ぜひ危険な韓国の原発を全停止に追い込んで欲しい」とエールを送るだけでなく、ぜひ自らも行動を!と期待します。

Unknownさんはいつもコメントを削除させていただいている方でしょうか。
以前も削除の基準を書いていますが、私のブログですから、ここで他団体や他の方への批判を書かれた場合は削除します。
ご自分の主張は、ご自分のブログを開設されるなり、ツイッターなどでご自分で情報を発信してください。
私に対してのものはできるだけ掲載しますが、根拠のない誹謗中傷の類は削除です。
返信する

コメントを投稿