今日は珠洲市総合病院運営協議会。
私は昨年度から市議会からの5人の委員のうちの1人として参加している。
議件はH27年度の決算状況と珠洲市総合病院改革プラン、その他である。
収支はかろうじてプラスとなっているが医業収益は昨年に続いてマイナス。
しかもその額は増加していいる。
その主要な要因は入院患者の減少。
もちろん人口は減少しているから外来、入院ともに減少すること自体は不思議ではないが、入院患者の減少率は実に10.9%。
人口の減少率は2%前後だし、まして病院を多く利用する高齢者の人口はほとんど横ばいで推移している。
どんどん市外の病院に流出しているのなら由々しき事。
しかしこれはハズレ。
珠洲の後期高齢者の市外の病院への入院医療費支払いは増えてはいない。
実は珠洲の後期高齢者一人当たりの入院医療費は県内平均を大きく下回り、全市町の中で一番低い。
では元気で田んぼ、畑をやってるお年寄りが増えているのかというと・・・
平均入院日数が減少しているのも事実だが、実は介護保険の第一号被保険者(65歳以上の方)の1人当たりの給付月額は県内トップ。
要するに病院より介護施設にいるお年寄りの比率が珠洲は高いのだ。
10.9%減の原因は高齢者福祉との関係の中で解明していかなければならない。
さて、今年度中の新病院改革プランの策定が義務付けられている中、病床数をどうするか。
入院患者がこれからもどんどん減り続けるのならば、当然ながら病床数をどんどん減らすことになる。
しかし、病院利用がぐんと増える80~85歳の人口がピークを迎えるのは、実は10数年後となる。
いま、病床削減の音頭をとる国の方針に沿って病床数を削減していくと10年後には入院患者を受け入れできない可能性も出てくる。
高齢化率46%を超えた珠洲市。
「国の想定を通り越したところに珠洲市はある」と病院事務局長は表現する。
まさに地域特性を十二分に踏まえた改革プランを策定しないと地域医療は守れない。
改革プラン、今日は基本的な要旨が示されただけ。
数字も含め、具体的な内容な示されるのは年が明けてからになりそう。
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