19時30分からのNHKナビゲーションが「なぜ進まない?がれき広域処理」というテーマで輪島市のがれき受け入れ問題を取り上げた。
番組冒頭、「石川の里山里海、子どもたちの未来を放射能から守る会」代表の新木順子さんが登場。ビラまきの様子や海産物の加工場での仕事の様子なども紹介された。
放射能汚染を危惧する声がしっかり伝わり、それはよかったのだが、番組全体としては広域処理について、ほとんど問題点の掘り下げができていなかった。
震災がれきを早くから受け入れている山形県村山市の様子を紹介し、丁寧な情報公開、そして住民と行政の信頼関係が大切だとした。裏を返せば、がれきはそもそも安全なんだから情報をちゃんと公開すれば住民も行政を信頼し、受け入れにつながるんだという単純な話である。
そもそも広域処理の前に環境省方針である「がれきの8割は地元処理」が進んでいない事実には触れない。復興の遅れを、現地とがれきを受け入れない全国の自治体の間の問題だとする視点からの番組構成であり、政府の責任は一切問わない。
情報の公開といっても、空間線量の測定しか番組には出てこない。これで住民の皆さん本当に納得しているのかと思い、村山市のHPを見ると、月に一回、受け入れ先である気仙沼での放射能の測定結果が公開されている。
受入は木材チップのみ(民間のバイオマス発電施設に搬入している)で、測定結果は不検出~111Bq。ちなみに不検出はゼロという意味ではない。測定時間をかければ数値は出るはずである。
焼却灰は測定しているとのことだが、結果は公開されていない。
この施設ではどの程度濃縮されるのかわからないが、輪島市クリーンセンターなら1000~3000Bq/Kg程度の焼却灰が出るはずである。村山市は独自に4000Bqという基準を設けているそうで、それを下回っているのだとは思うが、数値はわからず、どのように処理しているのかもわからない。
放射能以外の有害化学物質、ダイオキシンやアスベストについても、HPでは測定しているとは書いてあるが、こちらも結果は公開されていない。
これで丁寧な情報公開か?
輪島市がこの程度のことをやって、それで住民が納得しなかったら納得しない住民が悪いということにされてしまいそうな番組である。
ネット上では多くの市民がもっともっと踏み込んだ議論を展開している。25分番組という制約はあるにしても、もう少し深く問題を掘り下げら番組をつくってもらわないと、視聴者から見放されるかも。
番組冒頭、「石川の里山里海、子どもたちの未来を放射能から守る会」代表の新木順子さんが登場。ビラまきの様子や海産物の加工場での仕事の様子なども紹介された。
放射能汚染を危惧する声がしっかり伝わり、それはよかったのだが、番組全体としては広域処理について、ほとんど問題点の掘り下げができていなかった。
震災がれきを早くから受け入れている山形県村山市の様子を紹介し、丁寧な情報公開、そして住民と行政の信頼関係が大切だとした。裏を返せば、がれきはそもそも安全なんだから情報をちゃんと公開すれば住民も行政を信頼し、受け入れにつながるんだという単純な話である。
そもそも広域処理の前に環境省方針である「がれきの8割は地元処理」が進んでいない事実には触れない。復興の遅れを、現地とがれきを受け入れない全国の自治体の間の問題だとする視点からの番組構成であり、政府の責任は一切問わない。
情報の公開といっても、空間線量の測定しか番組には出てこない。これで住民の皆さん本当に納得しているのかと思い、村山市のHPを見ると、月に一回、受け入れ先である気仙沼での放射能の測定結果が公開されている。
受入は木材チップのみ(民間のバイオマス発電施設に搬入している)で、測定結果は不検出~111Bq。ちなみに不検出はゼロという意味ではない。測定時間をかければ数値は出るはずである。
焼却灰は測定しているとのことだが、結果は公開されていない。
この施設ではどの程度濃縮されるのかわからないが、輪島市クリーンセンターなら1000~3000Bq/Kg程度の焼却灰が出るはずである。村山市は独自に4000Bqという基準を設けているそうで、それを下回っているのだとは思うが、数値はわからず、どのように処理しているのかもわからない。
放射能以外の有害化学物質、ダイオキシンやアスベストについても、HPでは測定しているとは書いてあるが、こちらも結果は公開されていない。
これで丁寧な情報公開か?
輪島市がこの程度のことをやって、それで住民が納得しなかったら納得しない住民が悪いということにされてしまいそうな番組である。
ネット上では多くの市民がもっともっと踏み込んだ議論を展開している。25分番組という制約はあるにしても、もう少し深く問題を掘り下げら番組をつくってもらわないと、視聴者から見放されるかも。
http://sekaitabi.com/radioactivedebris.html
これに対し、左翼もいるかもしれないが、普通の市民や特に政治に関心のない人たちも反対している、という反論がありました。
しかし、あの反対派の言動を見ていると、とても「普通の市民や特に政治に関心のない人たち」とは思えません。
一般国民の間に反対意見があるのは事実ですが、それは2割に満たない極少派にすぎません。
にもかかわらず、やたら反対派の声が大きい。
これは、反対運動が一般国民の間から自然発生的に生まれたものではなく、特定の政治集団による意図的、且つ組織的なものであるということの証左です。
間違いありません。