北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

安倍ワールドに浸りきるノーテンキな演説

2014-01-24 | ニュースコメント
 第186回通常国会が開会し、安倍首相の施政方針演説がおこなわれた。

 安倍政権にとって不都合な現実は見ないことにし、安倍政権の方針に合致しない国民の声には耳をふさぎ、独善主義・楽観主義で塗りたくったノーテンキな演説である。

 やれば、できる。2020年の東京オリンピック・パラリンピック。その舞台は東京にとどまらず、北海道から沖縄まで、日本全体の祭典であります。

 東京電力福島第一原発の廃炉・汚染水対策について万全を期すため、東京電力任せとすることなく、国も前面に立って、予防的・重層的な対策を進めてまいります。

 まもなく三度目の3月11日を迎えます。復興は、新たなものを創り出し、新たな可能性に挑戦するチャンスでもあります。日本ならできるはず。その確固たる自信を持って、「新たな創造と可能性の地」としての東北を、皆さん、共に創り上げようではありませんか。

 経済再生に向けた「チーム・ジャパン」。みんなで頑張れば、必ず実現できる。その自信を持って、政府も、規制改革を始め成長戦略を進化させ、力強く踏み出します。

 消費税率引上げによる税収は、全額、社会保障の充実・安定化に充てます。世界に冠たる国民皆保険、皆年金をしっかり次世代に引き渡してまいります。 

 「世界一の読解力」
 15歳の子供たちを対象とした国際的な学力調査で、日本の学力が過去最高となりました。改正教育基本法の下、全国学力テストを受けてきた世代です。一次内閣以来の公教育の再生が、確実に成果を上げています。

 アジアと日本をつなぐゲートウェイ。それは沖縄です。

 日本を「世界で最もイノベーションに適した国」としてまいります。

 これまでのエネルギー戦略をゼロベースで見直し、国民生活と経済活動を支える、責任あるエネルギー政策を構築します。原子力規制委員会が定めた世界で最も厳しい水準の安全規制を満たさない限り、原発の再稼働はありません。

 地方経済の中核は、農林水産業です。おいしくて安全な日本の農水産物は、世界中どこでも大人気。必ずや世界に羽ばたけるはずです。

 沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、「できることは全て行う」との姿勢で取り組んでまいります。

 今年も、地球儀を俯瞰する視点で、戦略的なトップ外交を展開してまいります。
 中国とは、残念ながら、いまだに首脳会談が実現していません。しかし、私の対話のドアは、常にオープンであります。課題が解決されない限り対話をしないという姿勢ではなく、課題があるからこそ対話をすべきです。

 私たち連立与党は、政策の実現を目指す「責任野党」とは、柔軟かつ真摯に、政策協議を行ってまいります。
 そうした努力を積み重ねることで、定数削減を含む選挙制度改革も、国会改革も、そして憲法改正も、必ずや、前に進んで行くことができると信じております。


 「何事も、達成するまでは、不可能に思えるものである。」
 冒頭、マンデラ元大統領の言葉を引用したが、安倍首相には絶対に使ってほしくない言葉である。


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