北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

端保社長、森監督、木田投手 多いに語る 

2013-07-13 | スポーツ
 石川ミリオンスターズの試合が今日(福井戦)、明日(群馬戦)と珠洲市営球場で開催される。
 連戦となることから監督、選手の皆さんは珠洲で宿泊である。
 そこで珠洲市野球協会の皆さんが6時半からラポルトすずの市民サロンに端保社長、森監督、木田投手の3人を招いて、講演会を企画した。
 講演会というよりも、端保社長が大いに語り、さらに森監督や木田投手にも質問をふり、さながら3人によるトークショーといった内容となった。わずか1時間だったが、非常に内容の濃い、しかも楽しい話が聞くことができた。
 
 端保社長からはBCリーグの役割や四国アイランドリーグも含めた独立リーグの今後の展望、さらに厳しい経営状況の一方で独立リーグからNPB(日本野球機構)だけでなくMLB(米大リーグ機構)でも活躍する選手を出していきたいという夢も語られた。
 また、珠洲での観客動員数は今日も約370人ほどで厳しい状況であったが来年以降も必ず珠洲での試合は続けます!と力強く約束してくれた。

 木田投手はマウンドでの真剣な表情とは一転、大リーグ時代のマグワイアとの対戦や巨人時代の長嶋監督との思いでなどをジョークを交えて話し会場を盛り上げた。さらに45歳で急速150キロを実現し、再度NPBで投げることを目標にしていると力強く決意が語った。
 ちなみに45歳で150キロ出せれば凄いにことにちがいないが、いまやNPBでは2軍でも150キロだす若手投手はたくさんいるという。だからミリオンスターズの若手投手が150キロだしたからと言ってNPBにいけるとは限らないという。しかしプロ生活27年目の木田投手は打者のタイミングを外すテクニックや正確なコントロールなどマウンドさばきでは若手で右に出る人はいない。その木田投手が150キロの直球も投げれればNPBも放ってはおかない。今シーズンの一番の目標は150キロ。そして来シーズンはNPBのマウンドに復帰である。

 森監督も西武入団時代のエピソード、大リーグへのポスティングでの移籍、ミリオンスターズ監督就任のいきさつなどを語った。

 わずか1時間ほどのトークショーであったが、端保社長のBCリーグでのチャレンジ、日米の野球界でスターとして活躍してきた木田投手と森監督の体験談、そしてBCリーグをどう捉えているかという話は非常に興味深いものだった。
 今日の参加者は野球協会関係者と市議若干名といったところだったと思うが、ぜひ多くの市民の皆さんに聞いてもらいたい内容だった。

 ミリオンスターズ、福井に打ち勝ち圧勝!
 さて、今日は夜の講演会を聞くにはその前に試合も見ておかなければと、選挙中になにやってんだとの声を恐れつつ、鉢ヶ崎の球場に足を運ぶ。


 終始リードを守りミリオンスターズの圧勝だったが、投のヒーローは勝ち投手となったタッカー投手。豪快なフォームから160キロでるという剛速球を投げ込む。


 打のヒーローは石川県生まれの星稜高校出身、富永裕也選手。

 レフトスタンドへのホームラン!

 大喜びのミリオンスターズ応援団。

 今度はライトへ2打席連続の豪快なホームラン!

 チームメートに迎えられる。左端は森監督。

 最終回はミリオンスターズの勝利の方程式、木田投手がマウンドへ。


 
 というわけで野球観戦を楽しんでしまったが、明日は午後1時から群馬ダイヤモンドペガサス戦。
 今日、観戦できなかった人はぜひどうぞ(当日券1200円)。
 
 最後にオマケ。
 1昨年の12月議会でミリオンスターズを取り上げた私の一般質問と市長答弁を紹介します(2011年12月13日)。

<北野>
 次は、今年のベースボール独立リーグで見事日本一に輝いた石川ミリオンスターズについてです。
 ベースボール・チャレンジ・リーグ、頭文字をとってBCリーグと呼ばれていますが、このBCリーグに所属する石川ミリオンスターズは、かつてチームに在籍した珠洲市出身の中居殉也コーチの縁もあり、チームが発足した2007年から珠洲市営野球場で公式戦を開催してきました。また、試合後にはミリオンスターズの選手らによる野球教室も開催され、奥能登の子どもたちの野球のレベルの向上だけではなく、大きな夢を与えてきました。珠洲市もこの間、BCリーグの公式戦が開催できるよう内外野のラバーフェンスを設置する工事を行い、その後もバックスクリーンやスコアボードの改修、ベンチ前の人工芝敷設などの工事を重ねてきました。建設費を含めれば、4億円以上の予算が野球場に投入されています。そのかいもあり、奥能登でBCリーグの公式戦が開催されるのは、珠洲市営野球場だけとなっています。
 加えて、珠洲市野球協会の皆さんの運営への協力や市民の皆さんの支援などもあり、珠洲でプロ野球が観戦できるようになりました。
 輪島市や能登町、穴水町からも、子どもたちはじめファンがやってきます。それどころか、ミリオンスターズの応援団、さらには相手チームの応援団など、市外、県外からもファンが駆けつけ、はるばる珠洲まで来たんだからと、観光めぐりをして帰られる方もおられます。
 そんなBCリーグ、ミリオンスターズの試合ですが、残念ながら、今シーズンから1ゲームだけとなってしまいました。BCリーグとはいえプロの試合、グラウンドではスピードとパワーあふれるプレーが繰り広げられていますが、スタンドを見渡し、まばらな入場者では選手に申し訳ない気さえしてきます。
 日本のプロスポーツは、かつては企業の広告塔として大企業が支えてきました。地域でプロスポーツを支える動きは、被爆地ヒロシマの復興のシンボルともなった広島東洋カープくらいでした。しかし、1993年、Jリーグの発足が大きな転機となり、バブル経済の崩壊とも重なり、プロスポーツも欧米のような地域密着型へと移行していきました。地域がプロスポーツを支え、一方で選手も様々な地域貢献を行います。優秀なマネジメントをする人がいるところでは、地域活性化の新たな核にもなっています。アルビレックス新潟や浦和レッズなどは、その典型です。
 石川県内でも石川ミリオンスターズをはじめ、サッカーのツエーゲン金沢、バスケットボールの石川ブルースパークスがプロスポーツとして活躍し、地域で支援する動きが拡大しています。
 金沢市は今年、地域密着型プロスポーツの支援活動を開始しました。各クラブの広報担当者との意見交換会の開催や、ミリオンスターズの市民応援デーを企画、2月にはファン感謝デーも予定しています。
 小松市も、8月13日、弁慶スタジアム開設3周年を記念した市民感謝デーを企画し、ミリオンスターズの試合の無料入場引換券を配布、市民挙げての応援の気運を盛り上げました。
 地域密着型プロスポーツへの期待が高まる中、ミリオンスターズの試合開催が奥能登では珠洲市営野球場だけというのは実にありがたいことです。交流人口の拡大が大きな課題である本市にとって、市外、県外のファンを珠洲に呼び込めるチャンスです。
 シーズン2試合に戻れば、さらに経済効果も期待でき、しかも2日連続の日程ならば、選手だけでなくファンも含めた宿泊が期待できます。球場を整備したので、あとは球団側で御自由にということでは、行政の取り組みとしては寂し過ぎます。
 プロスポーツを新たな地域資源として育成していくことは、大きな社会の流れであり、将来的には県内ほかの自治体とも連携し、ミリオンスターズを盛り上げていく取り組みがあってもいいのではないかなと思います。
 市長は、今年は所用で欠席でしたが、例年は始球式で自慢の肩を披露されているとのこと。もう一歩踏み込んだ取り組みを期待したいと思います。
 珠洲市として、石川ミリオンスターズの試合をいかに受け入れ、地域の中で生かしていくのか、今後の取り組みの方向性についてお聞きをしたいと思います。

<泉谷市長>

 次に、石川ミリオンスターズにつきましては、チームが誕生した当初から、毎年、珠洲市営野球場において公式戦が開催されているほか、試合後には、選手の皆さんによる少年野球教室も開催されております。
 毎年、試合での迫力あるプレーが多くの市民を魅了いたしておりますが、プロ選手による教室開催につきましても、市内の学童野球の児童たちの技術向上はもちろん、スポーツマンシップやあいさつ、保護者や指導者への助言など、教育的な見地からも非常に貴重な機会となっているものと感じております。
 また、近年はこの石川ミリオンスターズのように、地方都市にその活動拠点を置く地域密着型のプロスポーツチームの活動が大きな注目を集めており、こうしたチームが地域において試合や合宿、教室などを開催することにより、市外からの熱心なファンや観客などを地域に呼び込む集客・交流効果も期待されているところであります。
 本市で行われる試合の入場者数は、これまでのところ、1試合当たり約500人ほどでございますが、本市といたしましては、今後も市内における周知に努めるとともに、プロスポーツチームである石川ミリオンスターズの試合開催を本市における交流人口拡大の一つの要素としてとらえ、試合の観戦に来訪される方々により、飲食や宿泊、物産販売などを通して、地域のさらなる経済効果が生まれるよう、試合開催に御協力していただいております珠洲市野球協会の皆様とも連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。


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