「首相官邸前に集まる群衆を阻止せよ!」
そんな政府の指示があったかないかは知らないが、首相官邸前の脱原発デモに対する警察の圧力、嫌がらせが始まった。
権力の危機感の表れだ!
不当な圧力に屈するな!
かつてのようなそんな力んだ声はないが、脱原発の動きはここで屈するような柔いものではない。
明日、いよいよ「10万人集会」である。
おそらく10万人を上回る人たちが参加する歴史的集会になるだろう。
今の動きに対するマスコミの報道はほとんど無視に近いが、今朝に朝日新聞天声人語は、集会の呼びかけとも取れる一文を掲載している。
眠りかけていた、というかほとんど冬眠状態だった朝日もようやく血が騒ぎ出したか。
最近すっかりおかしくなった論調が、10万人集会を機に転換することを期待したい。
(以下、朝日7月15日「天声人語」)
議事堂に人の波と聞けば、血が騒ぐ世代もあろう。1960年6月、日米安保条約の改定に走る岸首相に対し、国会周辺では抗議の嵐が渦巻いた。東大女子学生の圧死を受けたデモには主催者発表で33万、警察調べで13万人が参加した▼おとといの夜、国会や首相官邸の一帯は、脱原発を叫ぶ人波で埋まった。300人で始まった「金曜集会」は回を重ねて膨らみ、万人単位の催しになっている。国政の中心地に群衆が何度もあふれるのは「安保」以来のことらしい▼ただ、学生や労組、左派政党の動員が主だった半世紀前とは趣が違う。風船を持つ親子、勤め帰りの男女、見物がてらのお年寄り、「麗しき山河を守れ」と日の丸を掲げる一団まで、ありていに言えば社会の縮図である▼日ごろ政治には縁遠くても、ことが自分や家族の健康にかかわるとなれば人は動く。危機感が共有されていく勢いは、個々が携えた情報発信の飛び道具により、立て看板とビラの時代の比ではない▼福島の事故が人災なら、どこで再発してもおかしくはない。ところが、それを案じる約750万筆の署名に、政府は大飯原発の再稼働で応じた。声が届かないなら、届く大きさにするしかない▼東京の代々木公園であす、大江健三郎さんや瀬戸内寂聴さんが呼びかけた「さようなら原発 10万人集会」がある。猛暑でも雨でも、原子力に頼らぬ覚悟を試すにはふさわしい舞台だろう。アジサイの季節に広がった運動が大輪に育つかどうかの山場でもある。
そんな政府の指示があったかないかは知らないが、首相官邸前の脱原発デモに対する警察の圧力、嫌がらせが始まった。
権力の危機感の表れだ!
不当な圧力に屈するな!
かつてのようなそんな力んだ声はないが、脱原発の動きはここで屈するような柔いものではない。
明日、いよいよ「10万人集会」である。
おそらく10万人を上回る人たちが参加する歴史的集会になるだろう。
今の動きに対するマスコミの報道はほとんど無視に近いが、今朝に朝日新聞天声人語は、集会の呼びかけとも取れる一文を掲載している。
眠りかけていた、というかほとんど冬眠状態だった朝日もようやく血が騒ぎ出したか。
最近すっかりおかしくなった論調が、10万人集会を機に転換することを期待したい。
(以下、朝日7月15日「天声人語」)
議事堂に人の波と聞けば、血が騒ぐ世代もあろう。1960年6月、日米安保条約の改定に走る岸首相に対し、国会周辺では抗議の嵐が渦巻いた。東大女子学生の圧死を受けたデモには主催者発表で33万、警察調べで13万人が参加した▼おとといの夜、国会や首相官邸の一帯は、脱原発を叫ぶ人波で埋まった。300人で始まった「金曜集会」は回を重ねて膨らみ、万人単位の催しになっている。国政の中心地に群衆が何度もあふれるのは「安保」以来のことらしい▼ただ、学生や労組、左派政党の動員が主だった半世紀前とは趣が違う。風船を持つ親子、勤め帰りの男女、見物がてらのお年寄り、「麗しき山河を守れ」と日の丸を掲げる一団まで、ありていに言えば社会の縮図である▼日ごろ政治には縁遠くても、ことが自分や家族の健康にかかわるとなれば人は動く。危機感が共有されていく勢いは、個々が携えた情報発信の飛び道具により、立て看板とビラの時代の比ではない▼福島の事故が人災なら、どこで再発してもおかしくはない。ところが、それを案じる約750万筆の署名に、政府は大飯原発の再稼働で応じた。声が届かないなら、届く大きさにするしかない▼東京の代々木公園であす、大江健三郎さんや瀬戸内寂聴さんが呼びかけた「さようなら原発 10万人集会」がある。猛暑でも雨でも、原子力に頼らぬ覚悟を試すにはふさわしい舞台だろう。アジサイの季節に広がった運動が大輪に育つかどうかの山場でもある。
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