北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

きのうら荘建て替え、当初予算盛り込まず 

2012-02-07 | 珠洲市議会
 午後1時半から議員全員協議会。
 昨年11月からスタートした毎月1回の全協開催。1月は報告事項が少なかったため開催を見送り、今日の開催となった。
 教育民政常任委員会の行政視察の報告などがなされる。

 さらに2時から第2部として、市執行部から協議事項4点の説明がおこなわれた。
 1点目、すでに新聞でも報道されているが、この1年間の市政の懸案事項の一つであった「きのうら荘」の解体・跡地利用について、今年度予算に7550万円が計上されているが、引き続き跡地のあり方について構想を練るため、今年度は執行せず減額補正する方針が伝えられた。さらに現在までに3回開催されている検討委員会の内容についても説明があり、施設整備にあたってのコンセプトや基本的な施設配置、ターゲット等の説明があった。運営主体や事業費、採算見通しなどさらに詰めなければいけない課題がたくさん残されており、整理された段階で補正予算であらためて提案されることになる。
 現施設の解体もいつまでも先送りできず、9月議会あたりを目途に精力的に検討が重ねられることになる。
 そもそも今年度当初予算に盛り込んだ自体問題だとかねてから指摘してきたが、その後の検討状況は、私としては概ね評価できるものだと受け止めている。今後の構想の煮詰まり状況を引き続き注目していきたい。
 
 2点目はすず市民交流センター(市役所庁舎の向いの建物)の改修について。
 3階が空いており、会議室となってるが、市出身の画家の皆さんから寄贈された絵画などを展示する市民美術館が検討されていた。倉庫に眠る貴重な絵画に光を当てたい気持ちはわかるが、いざ具体的に構想を練ろうとするとすぐに行き詰まるのが目に見えていたような話であり、つぶれるべくしてつぶれることになった。その代わりというわけではないが、空調や電気設備の修繕がおこなわれることになった。

 3点目は一般職の給与構造改革について。
 給与体系の見直しや人事評価制度の見直しを掲げた行革プランを受けて、その具体化の提案である。今日の午前中でようやく職員組合と合意したという内容である。
 役職加算手当の改正、特殊勤務手当の改正、管理職手当の改正、級別職務分類の改正、定期昇給の抑制、勤評の給与への反映の6項目を柱にしたかなり踏み込んだ内容の改革プランである。職員組合とはかなり激論が交わされたであろうことは容易に推察できる。
 年間3500万円×4年の人件費減額が見込まれる。
 大幅な人員削減に続く実質的な給与の削減であり、職員の皆さんのモチベーションの低下が心配される。勤評の給与への反映も職場の活力向上につながるとは限らず、新年度からの運用を注視していきたい。

 4点目は小泊の里山里海自然学校を拠点に5年間展開されてきた里山マイスターの新たな制度設計についての報告である。全体事業費が5000万円から4000万円程度に縮小となりそうだが、なにより継続の目途が立ったことは喜ばしい限り。
 金沢大学だけでなく星稜大学や県立大学も参加しての体制となるようで、事業費の減額をソフト面の充実、ネットワークの拡大でカバーし、さらなる発展を期待したい。


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