あさっての質問原稿がいまだ半分もできておらず朝から焦っているが、珠洲焼資料館と珠洲焼館で開催されている珠洲焼と備前焼の交流企画が気になる。
これでは原稿書きにも集中できないと意を決し、午後から出かけることにする。
「備前と珠洲、その魅力と今後の連携を探る」というテーマの公開講座の講師は備前焼ミュージアム官庁の臼井洋輔氏。
歴史の中で幾多の苦難に遭遇し、そのたびに新しい挑戦を繰り返し、新しい美の境地を切り開いてきた備前焼の歴史は実に興味深い。
産地としての幅の広さ、奥の深さ、逞しさには桁違いの差がある。
備前焼と珠洲焼には焼き締めによる作陶というの大きな共通点があるが、珠洲焼は苦境を乗り越えてきた歴史はない。
単に珠洲焼、備前焼という焼き物や芸術の範囲を超えた文明史に迫る実に深い講演。
続くパネルディカッション。
双方の交流に向けた議論が深まり、具体策の提言も続く。
ワクワク感があるディスカッションは聞いていても楽しい。
珠洲焼館では18日まで「珠洲焼×備前焼 ‐焼締陶の今ー」というテーマで珠洲焼と備前焼が並んで展示されている。
今日は時間がなかったが、あらためて立ち寄りたい。
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