課長逮捕 一夜明けて

　９時過ぎ、市役所へ。市役所正面入り口付近には多くの報道関係者。
　てっきり、県警の家宅捜索は朝早くからやっており、出てくるのは待ち構えているものと思いこむ。
　実は家宅捜索は１０時からだったということをお昼のニュースで知る。

　今後の議会の対応を確認したいと思い議会へ立ち寄る。他の市議の多くも来ているものと思ったら、これまた思い込みで、議長含め、まだ誰も来ていないという。
　明日の午後１時３０分から議会全員協議会が開かれるという連絡が午後になってから入る。
　県警が捜査中だから、市長から報道以上の事実関係は出てこないだろう。今日付けで産業振興課長職を解き、総務課付けにしたこと。そして起訴された場合は懲戒免職という方針を議会に伝える場か。

　断片的にいろんな情報が入ってくる。が、自分の先入観や断片的な情報だけでの思い込みが一番危ない。

　自分なりにこういう背景か？と見立てるが、次に入ってくる情報でシナリオはひっくり返る。特捜部ではないが、最初のシナリオに固執せず、また原点をしっかり踏まえて対応していきたい。

　珠洲市役所に家宅捜索が入るのは１５年ぶり。いわゆる「やり直し市長選挙」翌日の田畑良幸助役逮捕以来である。
　職員逮捕による家宅捜索は３０数年ぶりとのこと。
　だけど市民の間からは、この間、こんなことは本当になかったのか、市役所の体質じゃないのか、と厳しい声も聞こえてくる。
　信頼回復には時間がかかることを覚悟しなければならない。