「開けろ~!」
うちのニャゴは家に入りたくなると茶の間の窓の網戸をよじ登る。
網戸を壊されては堪らないので勝手口の戸を開けざるをえない。
さて、市議選告示まであと2週間。
珠洲市ではまだ候補者が出揃っていない。
県議選に続き、市議選も無競争ではないかとも声も巷でつぶやかれてる。
選挙戦どころか、もしかしたら欠員が出るのでは?との声まである。
もちろんこの間、市内各地で候補者擁立に向けた様々な動きがあった。
自民党の市議が一人引退するので、自民党がまずは候補者を擁立するのが常識的な展開だと思うがそちらも難航しているようである。
仄聞するに出馬要請に「それならば」と出馬の意向を示してくれた人はいたようである。
ところがその後、家族、特に連れ合いさんの反対で断念というケースが続いているとのこと。
珠洲市は少子・高齢化、過疎化が進んで選挙をやる活力もなくなったんじゃないですか?ってマスコミから聞かれることもある。
この見解については私は即座に否定している。
少子・高齢化、過疎化が進んでいるのは事実である。
だけど、市内各地での市民の皆さんの活動は決して停滞してはいないし、むしろ活発化しているのではないかと思う。
私の主観ではなく、市外の方から「珠洲は最近元気だね」と言われることが珍しくない。
地域の親っ様が議員になる時代はとうに過ぎ、町内代表的な性格も薄れつつある。
そんな中、元気に活動している人やグループの中から議員を出そうという動きが起こらないのである。
人口減少で地域が危機的な状況だから選挙どころではない、あるいは新幹線金沢開業や朝ドラ「まれ」の放映など、追い風が吹く中、選挙で地域を割るべきではないとの声も聞かれた(特に県議選で)。
論外だと思う。
地域の危機、あるいは地域に大きな変化があるときこそ、なおさら選挙で今後の方向性を議論し、有権者に選択肢を提示すべきだ。
政治は地域や暮らしを良くするための手段に過ぎない。
地域や暮らしを良くするためのプロセスに議会が位置付けられていないように思えてならない。
元気に活動している人たちは、必要なことは市長に伝え、市長もその声に耳を傾ける。
そして市長が決めて事業を執行する。
だけど、ちょっと待った!
本来、市長は執行機関(の一つ)。
議会は議決機関。
決めるはずの議会が「議決」機関ではなく単なる「追認」機関で終わっていて、存在が霞んでいるのである。
連れ合いさんが出馬に反対するのは今に始まったことではない。
「珠洲市議会」の現状、連れ合いさんを説得してまで入る価値があるところとは見られていないのではないか。
「中に入れろ~!」と暴れるのがうちのニャゴだけとはいかにもさみしい。
あと2週間、議決機関としての議会の確立に意欲のある人が「自分も議会に入るぞ~!」と名乗り出ることを期待したい。
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