北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

再びアベノミクスについて

2012-12-30 | ニュースコメント
 1昨日、東京株式市場は2日連続で今年の最高値を記録し締められた。
 景気は気からともいわれ、景気上向きの気分に水を差すのははばかられるが、やはり心配は尽きない。
 民主党政権時代の経済政策の歯がゆさの裏返しもあり、投資家の間の景気回復への期待の大きさを反映しているのは間違いないが、先日も「危ないミックス」の社説を紹介したが、アベノミクス批判第2弾といきたい。

 経済誌を見ればまだまだたくさんの疑問点が示されているのだろうが、朝日新聞が次々と批判的論調の記事を連発している。

朝日新聞(12月30日)より



①日本の経済は。かつて世界経済が経験したことのないデフレ状態である中で、アベノミクスは成功するか、失敗するか、世界各国は大きな賭けとして見守り、逃げのタイミングも探っており、決して為替市場は楽観を許さないということ。

②財政支出、金融緩和、そして成長戦略の3本柱のうち、1本目の財政支出は10年間で200兆円ともいわれる国土強靭化計画であるが、これがまさに焦眉の急である参議員選挙対策とならないか。

 私は何がなんでも公共事業は悪だとは思わないが、民主党時代に「コンクリートから人へ」といって公共事業の総額は減らしつつも、大型公共事業は残し、切りやすい地方の小さな生活密着型の事業を主な削減の対象にしていったと思えてならない。
 まず第一に人口減少時代に入る中、社会のダウンサイジングをどう設計するのか、さらに効率追求で都市部中心にながれていた予算を、古くて新しい課題である国土の均衡ある発展に向け、田舎でも安心して暮らせるインフラ整備に軸足を移す国土計画が合わせて求められていると思う。
 大きな長期ビジョン抜きに、その一方で日銀を財布代わりに公共事業を乱発する先には「日本売り」しか見えないのではないか。
 
③成長戦略が不明。というか、見えてきたのは3.11で消え失せたかと思っていた原子力立国化政策の亡霊にすがる姿だけである。


 原発の復活、改憲策動、そしてアベノミクスによる経済破綻が2013年の危機3本柱となるのではないか。


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