北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

沖縄慰霊の日 不戦の誓いの裏で・・・

2011-06-23 | ニュースコメント
今日6月23日は沖縄慰霊の日。
66年前の今日、沖縄戦の組織的戦闘が終結したことにちなんで定められた日だ。

摩文仁の丘の平和祈念公園では沖縄県が主催する沖縄全戦没者慰霊祭がおこなわれ、菅首相も参列している様子が報道されていた。 
普天間基地の辺野古移設を言いながらよく行けたものだと思うが、不戦の誓いを述べていた。

         平和祈念公園にある平和の礎 
         沖縄戦で亡くなった人の名が記されている 国籍は問わない
         全刻銘者241,132人
         石川県関係の刻銘者は1,072人


政府は震災復興と福島第一原発の対応で手一杯で、不戦の誓いを覆すような動きはストップしているかと思うととんでもない。

今朝の北國新聞には「米空軍演習に参加 小松基地F15アラスカへ」とある。
日米合同演習は能登半島沖のG空域でも行われている。
なんでまたアラスカまで、と思う方もいると思うがアラスカでは日本国内でできない訓練があるという。
地上攻撃である。
日本国内では地上の目標物に向けての攻撃ができる場所がない。
米軍はアラスカで地上攻撃の訓練をやっているのだという。

小松基地のF15が参加するということは、小松基地の部隊も同様の訓練をおこなってるのではないか。
小松基地反対運動に取り組む知人がこう指摘していた。

小松基地はロシアなどの戦闘機の領空侵犯を警戒するために配属されている部隊であって、外国へ出撃し地上攻撃をすることなど想定されていないはずだ。
やはり密かに戦争準備か?
そんな疑問を軍事情報にめちゃ詳しい東京新聞(こちらの北陸中日新聞の仲間)の防衛省担当・半田滋さんに聞いてみたことがある。

半田さんによると、米軍のF15は地上攻撃できる装備を持つけど、小松基地のF15は地上攻撃できる装備はされてないそうだ。「専守防衛」が自衛隊の建前なんだから。

でも、それじゃあ何をしにアラスカまで?と続けて聞いてみた。
地上攻撃をする米軍戦闘機を敵機から護衛する訓練をしているのだと言う。

ん?それってやっぱり米軍と一緒になって戦争する訓練?・・・ってこと?

新聞では米軍との「防空戦闘訓練」や「基地防空訓練」と書いてあるが・・・。

おそらく国会で防衛大臣に質問しても、そういう訓練を通じて抑止力を高めているんだという答弁になるんだろう。
だけど、いつでも米軍と一緒に出撃できる腕を磨いていることだけは間違いない。

粘り腰が注目されている菅首相だが、普天間基地撤去や「不戦の誓い」を粘り腰で貫く決意など微塵も見られないまま、退陣の日を迎えることになりそうだ。


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