日本教育新聞(7月15日)
子どもの表記は「こども」、「子ども」、「子供」、場合によっては「コドモ」などいくつもあり、いずれの表記も見かけることがある。
おそらく多くの人は、そんなにこだわりなく、硬い文章、柔らかい文章などケースバイケースで使い分けたり、自分の好みで決めているという人が多いのではないか。
常用漢字表では「子供」となるそうだが、「子どもの権利条約」はじめ文科省の公用文書では「子ども」が一般的となっている。
新聞などでも全紙みたわけではないが、手元にある朝日、北國、北陸中日、いずれも「子ども」である。
なお、5月5日は「こどもの日」である。
そんな中、上記記事である。
この中の解説にもあるように「子供」の「供」が「供え物」あるいは「お供する」などをイメージすることから差別的表現だとして自覚的に使わない人がいる。私も実は数年前まで知らなくてなんとなく「子ども」と書くことが多かったように思うが、この指摘を聞いて以来、「子ども」しか使っていない。
「子供」は国語的には間違いじゃないけど、できれば使わない方がいいんじゃないの、と思うがどうもそういう甘い次元の問題ではないようである。
記事中にも登場する木原稔議員の発言などもそうだが、「子ども」表記は偏向教育だ、左翼的思想だという指摘があるそうだ。私にはどうもよく理解できない。
新しい歴史教科書を作る会」系の団体が「交ぜ書き」(漢字とかなを組み合わせてつかうこと)はやめるべきと請願活動もやっているようだが、これもよく理解でいない。
私の理解不足、理解力不足かもしれなが、ネットで少し調べた範囲では、この表記の問題を指摘したのが羽仁説子さんだという説があり、左翼にいちゃもんつけられて、文科省以下お役所が従い、マスコミまで従っている。情けない、許せないという不満以上の理由がなかなか見つからない。
もっとも、ストレートに書いていないだけで「子供」表記を主張している皆さんは、はっきり言えば子どもはやはり大人のお供をする存在であり、一人前の人格、人権を認める(これって左翼思想?)ことには反対ということなのだろう。
安倍首相の大好きな公共心、規範意識、「権利より義務」を重視する教育にも通じるものがある。
安倍首相のお友だち(これも「交ぜ書き」)である下村文科大臣が統一を表記の統一を指示したことも、そういう意味では予定通りの閣内一致ということだろう。
ただ、事は文科省内の公用文書だけの問題ではない。「子ども・子育て支援法」など他の省庁の法律も含め、徹底するのなら多くの法改正も必要となる。新聞紙上では法律の引用は「子供」だけど、他の箇所は「子ども」となれば、これまた紛らわしい。
いや、法律改正による文言修正やマスコミへの「子供」表記の強制くらいやらなきゃどうするんだと彼らは意気込んでいるかもしれない。
これはある意味では「子ども観」の転換を目指した、大きな思想統制の動きの一環かも。たかが「子ども」問題ではない。
感覚的な次元ですが、
子ども表記には自由で自然で伸びやかさが感じられます。
子供表記は、どこか窮屈…x
やはり、お供させられる存在というニュアンスが字面に透けているからでしょうか。
お役所文書だからこそ、
子ども表記を採用してもらいたいです。
子どもと書くことによって、子供の自律的な成長を促す人が増えるのか、虐待は減るのか、子供の意思が尊重されるようになるのか‥、果たして子供と子どもとコドモを使い分けることに意味があるのか。私はないと思いますし、そこに時間をかけて議論をすることは甚だしい欺瞞ではないかとおもいます。(まぁ確かに、子どもと呼ぶのは偏向教育だ!と声高に叫ぶのは、子供は大人に従属するものだという意識が強い人たちなんだろうと勘ぐってしまいますけれども)
それよりも道行く子供に挨拶し、見守り、地域で子供を育てていくことを意識するほうがよっぽど重要なのではないでしょうか。
どこにでも現れるんですね
私はどっちでもいいです
どっちか決めることで何が良くなるってことでも
なさそうですから
それをいうなら民という字は両目をつかれ見えなくなってしまった奴隷の様を表すそうですが、だからといって「みん主主義」と書くのでしょうか?
ちなみに私はこだわらずにどっちも使っています。
という執筆動機がよくわかりました!
そんなこと、どうだっていいことのような気がするんだけどな。もっと、やらなきやいけないこと
見直すべき事って、今の日本って~たっくさんないか?。この記事も、そのなかのひとつに、なっちゃうわけ?
因みに「民」とは奴隷的表現に値しません。
出治田流の乱に負けぬよう、何卒祖国の国語辞書を大事になさるよう。
あのですね…
「権力側が強制すること」に問題があるんですよ。しかも、みなさんおっしゃるように「どうでもいいレベル」の事で。
こういった「どうでもいいレベル」にまで「お上の力で統一!」させることにもっと危機感もたないとダメですよ!