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北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

野田首相、「首都圏反原発連合」との面会の狙い

2012-08-23 | 脱原発
 ①脱原発の争点隠し、そして②原発の延命路線をひた走っているとしか見えない。

 菅政権、鳩山政権だけでなく、その前の歴代自民党政権も含め、一旦政権の座についたら政権の延命を探り続けるのが政治家の常である。
 まず来月に迫った民主党代表選。国民世論を背景に脱原発を掲げた対抗馬が出ることが目下の一番の心配事となっている。さらに10月とも年内ともいわれる総選挙。脱原発が大きな争点になればなるほど、大飯再稼働に踏み込んだ野田政権は苦しくなる。

 反原発の声にもしっかり耳を傾けているぞ、というアリバイ作りである。首相の発言時間わずか3分と言われる中、「中長期的に原子力に依存する体制を変えていく」述べただけで、当面の再稼働路線は絶対に後退させないことからも、原発延命路線であることは明らかだ。

 野田首相が会わざるをえない状況に追い込んだ脱原発世論の高まりがすごいことは言うまでもないが、一方で首相が首相官邸でこういう形で、こういう人たちと会ったということ自体は過大評価すべきではないと思う。間接民主主義が機能しない中での直接行動ではあるが、基本的には官邸の選挙対策ではないか。

 菅政権末期の昨年7月17日、 「脱原発・・・なんちゃって」という一文を書いたが、その後も原発に対する政治家の姿勢は変らないように思う。
 将来的、あるいは中長期的に原発をゼロに、という政治家の発言は基本的には信用しない方がいい。その頃までその政治家が政治家で居続けることはまずない。基本的には原発延命路線派である。少しでも多くの原発を再稼働させていく中で、既成事実を重ね、原子力ムラを守ろうとしているとしか思えない。

 ①再稼働した大飯をただちに止めるべきかどうか。
 ②その他の原発の再稼働に賛成(容認)か、反対か。

 いま原発に対する政治家の考えを見極める基準は、シンプルだが、やはりこの2点ではないか。
 
 

 


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