ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

3.11の記憶 西郷村から届く

2013-02-08 08:03:19 | 日記
昨日7日、我が家に西郷村役場から「3.11の記憶」500人の震災証言記録集が届いた。

まず、表紙の液状化によるマンホールの隆起画像が小さな一人の証言を物語る。そして、沢山の証言が集まり、大きなうねりとなり人々の心にしみわたる。まるで、微風が集まって「千の風になった」ような思いで読ませて頂いた。

その中で体験記として「その3の聞き取り調査」397.小野町 女性 (79才)

84才の夫は毎年数回いわき市四倉港に親しい釣り宿が2軒あり交互にお世話になっていたが、津波と原発で消息が途絶えていました。
「ガソリンもないし、太平洋側は危険だから行かないでね。」と夫に釘を刺していましたが、2週間過ぎたらある日夫と車が消えていました。何時になっても帰ってきません。娘に電話しても車のナンバーもわからないのでは探しようがないと叱られたと。夜の7時半頃、ガシャンという音が外でして止まり、疲労困憊して帰ってきました。バンパーは取れそうで擦り傷だらけでした。
数日後やっと夫は話し出しました。家も何にも流されて道のわからないところをやっとの思いで四倉に着くと船宿は影も形もなく、埠頭を覗くといつも乗っていた船は海底に沈んでいた。船が建物の上にあったり・・・・
どこをどう走ったか記憶にないが、気づくと川内村にいたという・・・体験記で、水戸に避難していた私もわが町四倉の様子がわかり感謝しています。