ブログ仙岩

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川内村民の内部被ばくに有意差なし・・・統計学ブーム

2013-07-05 10:09:31 | 日記
川内村民総数2,802人中、昨年4月~今年3月ひらた中央病院実施した村民の12%の337人の内部被ばくの結果に有意差はないと昨日4日発表し、遠藤村長は「村に戻っても安心だという判断材料になる」と話した。

149人帰村者、61人往復者、127人非帰村者の検査から、帰還者と避難者の内部被ばくに有意差はないとした。

本当に、有意差はないのか?
一昨日夜クローズアップ現代で「数字のからくりデータの真実」では、統計学入門書が5か月で26万部のヒット。統計学講座にビジネスマンが殺到、データサイエンテストが企業から引く手あまたとう。なぜか、データの本質を知らないとただのゴミである。そして、国民の貯蓄額の平均1600万円、中央値900万円として数字の本質に迫っていた。実際は300万円未満が大多数を占めてる。高額貯蓄者で平均があがっている平均値は正規分布をしない低額に偏った分布から代表値にはなりえないからだ。

散布度の標準偏差やカイ二乗など専門用語も出てきたが、有意は普通そうしたい意志があることで、統計学では偶然ではなく、必然に起こる事柄をいう。
だから、川内の村民をランダムに選んだ場合、必ず帰還者と避難者に内部被ばくの差はないということである。しかし、母集団の村民の12%からの検査では、検査に来ない人に検出される可能性は多分に残っている。全員の検査が待たれる。