ブログ仙岩

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寒くなった蝉の声に思う

2015-08-27 09:13:22 | エッセイ
今朝は19度、昨日の午前は寒くて長袖の冬前の姿でしたが、午後小雨のなか行く夏を惜しむようにミンミンゼミの鳴き声が聞こえました。


もう蝉の声が聞こえないとこのブログに書いたばかりでしたが、お盆過ぎると、人にも景色にも夏の疲れが浮いている。

「蝉は鳴く 神さまが竜頭(ねじ)をお捲きになっただけ・蝉は忙しいのだ 夏が行ってしまわないうちに ぜんまいがすっかりほどけるよう」三好達治の詩に思わずうなずく蝉時雨である。炎天の蝉の声は暑さを倍加するが、昨日今日のように寒いと体感温度が下がり、余計に寒く感じる。

涼を通り越して寒いという表現がぴったりで、たたずまいやセンスの涼しい人に憧れる高齢者が多い。

向田邦子の一節に、「水羊羹の命は切り口と角であります。宮本武蔵か眠狂四郎が、スパッと水を切ったらこうもなろうかというような鋭い切り口と、それこそ手の切れそうなとがった角がなくては、水羊羹とはいえないのです」。

この夏の暑さで、水羊羹に大分お世話になった方も多いと思います。

昨夜のためしてガッテンで、夏バテ予防に高齢者はウナギが良いが、若い人のスタミナを左右するものは細胞内のミドコンドリアを増やすこと、これには食事を控え、1分間負荷をかけた歩行をすることとか放映していた。お試しあれ!