ブログ仙岩

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果物、魚、米、野菜などの食離れ

2015-11-11 09:27:23 | エッセイ
一部天声人語から、天高き食欲の秋である。しかし1945年、敗戦後の秋は食料がなく、人々は腹を空かせて迫る冬におびえた。

そんな秋に封切られた映画「そよかぜ」は、映画自体より挿入歌「リンゴの唄」で知られる。撮影の時、主演の並木路子がリンゴを川に投げ入れるシーンで、まねだけのはずが本当に投げたら、スタッフが叫んで土手を駆け下りたという。リンゴ一つがなんとも貴重だった。

以来70年が過ぎて食べ物はあふれ、今や「果物離れ」が言われて久しい。意外なことに、日本人が果物を食べる量は先進国の中では最低の水準という。体にいいとされながら、食べる量は減りつつある。

私は昨日スーパーで、リンゴ8個、バナナ2房購入、親せきから静岡(JAとぴあ浜松)の次郎柿が昨日届き、水戸からミカンがもう2度も届いた。リンゴは毎日1~2個頂いており、そのうち半分は野菜に混ぜたジュースで飲んでいる。柿が赤くなると医者が青くなる。

このリンゴは皮をむくのが面倒で、食から離れているという。便利とお手軽にならされたせいか、ミカンの皮むきも嫌う人がいるそうだ。まして、種ありブドウなどは見向きもせず、薄皮で種なしで丸ごと食べられるのが人気という。

飽食の時代で、魚に至っては臭いのが嫌とか、米からパンに、野菜はキャベツだけとか、本当に日本人は何を食べているのか心配になる。安全安心からほど遠いファストフードとスナック菓子というのではどうにも寂しい。

今の季節何を食べてもおいしい、県議選の広報も出ていざ投票には手料理でいい人を選びたいもの。