ブログ仙岩

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貧困の連鎖学習支援で断ち切れ

2015-11-18 09:17:35 | エッセイ
11/18今朝明日へのことば、NPO法人キッズドア理事長渡辺由美子さんのトークを聞いた。

工業大学出身で、2000年先輩夫の仕事の関係で、二人の息子とともに家族で英国に暮らし、当時、小学一年生の長男は、英語がわからず、小学校の授業が理解できず同級生の保護者がボランティアで勉強をみてくれた。学校は教材費を寄付でまかない外国人家庭や貧しい家庭の子どもたちも分け隔てなく、地域と学校と父母が連携し、協力して育てる社会のしくみに感動したと。

公教育が国の資金に大きく依存する日本と違い、英国では、民間企業が学校をサポートする仕組みが出来上がっていて地元の大手スーパーでは、購入金額に応じて付与されるポイントを、消費者が学校に寄付できるキャンペーンを実施するなど、営利企業の販促活動と社会貢献が、うまくかみ合っている事に感銘した。

1年後、帰国し、息子が教育にこんなにもお金がかかるのかとイギリスの学校で集金されたのは、年間で500円の遠足代だけで、日本では給食、教材費、写真代、修学旅行等、様々な場面で集金される事に驚きました。

その頃、日本の子どもの貧困がメディアで取り上げられ、経済的に苦しい家庭の子どもたちの存在を知り、年間一人あたり112万円以下で暮らす「貧困」の子どもの割合は15.7%、一人親家庭の子どもの貧困率は51%で、OECD加盟国の中で最悪という数字でした。

日本でも、社会と子どもをつなぐ仕組みをつくりたいそんな問題意識を抱き、2007年、キッズドアを設立しました。

子どもの貧困をなくしたい!生まれてきた環境や、災害によって子どもたちの将来の夢や希望に不平等が生じる社会はおかしいと私たちは考えます。貧困などの困難な環境にある子どもたちにも、公平なチャンスを与えるために、私たちは活動しています。

いろいろ子供への支援の結果、中学生の受験に役立つ学習塾を無料で、富裕の方の使用していない離れを借りて、学生などボランテイアで、寄付などで運営し、ともに活動しているという。一人っ子が母の帰宅すまで、九九もわからない子などを全員高校合格させているという。あっぱれな方でした!