ブログ仙岩

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11/21草野心平文学館で星新一・星一展を見て

2015-11-22 09:12:34 | エッセイ
星新一(1926-1997)東京生れ。東京大学農学部卒。1957(昭和32)年、日本最初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参画し、ショート・ショートという分野を開拓した。1001編を超す作品を生み出したSF作家の第一人者。SF以外にも父・星一や祖父・小金井良精とその時代を描いた伝記文学などを執筆している。著書に『ボッコちゃん』『悪魔のいる天国』『マイ国家』『ノックの音が』など多数。

草野心平記念文学館企画展示室に入ると、まず目につくのは、いわき市錦町生まれの父は星薬科大学の創立者で星製薬の創業者・星一のアメリカ留学の記事である。次に製薬会社時代が展示されており、ようやく新一の文学への道が始まる。森鴎外は母方の大伯父にあたる。本名の親一は父・一のモットー「親切第一」の略で、素晴らしい掲額が展示してあり、弟の名前の協一は「協力第一」の略。父の死後、短期間星製薬の社長を務めたことがあり、日本の有名作家としては辻井喬こと堤清二(西友社長)と並んで稀有な東証一部上場企業の社長経験者である。

多作さと作品の質の高さを兼ね備えており、原稿用紙展示の多さにもびっくりである。お二人の足跡をたどるにはもう一度見たいと思った。1983年代表作品の「ショートショートはNHK番組で『星新一ショートショート劇場』として2007年11月11日に1回放送され、2008年3月31日から10分番組として毎週月曜日レギュラー放送され、キャッチコピーは大人のための童話であった。

隣の部屋には、新一の書斎が再現され 懐かしさを覚え、作品も展示されている。