ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

誰もいない海

2015-11-23 09:44:12 | エッセイ
今はもう秋 誰もいない海 知らん顔して人が行きすぎても
わたしは忘れない 海に約束したから つらくてもつらくても 死にはしないと・・・

「誰もいない海」を最近3回聞いた。1回目はラジオ深夜便で、知床旅情の原曲を歌った森繁久彌の次に、勝新太郎の渋い声で、次に、20日の午後まりで歌謡曲のカバーとして、やはり勝新太郎の唄、そして昨日日曜バラエティで大津美子が歌った。

山口洋子作詞、内藤法美作曲の誰もいない海は1967年、木島則夫モーニングショーに出演していた歌手のジェリー伊藤の「今週の歌」のために書かれた曲である。初レコード化は1968年、CBSソニーから発売されたシャンソン歌手の大木康子が歌った盤である。この時はチャートインしなかった。

1970年11月5日に東芝音楽工業から発売されたトワ・エ・モワが歌った盤が大ヒットした。このため、シャンソンよりフォークのイメージが強くでた。トワ・エ・モワと同じ日に越路吹雪もシングルで発売し、競作となった。ジェリー伊藤が歌った盤は1971年に発売された。

なお、作詞者の山口洋子は現代詩畑の詩人で、『よこはま・たそがれ』などの流行歌で知られる作詞家の山口洋子とは、同姓同名の別人であり、作曲者の内藤法美は、本楽曲を歌っている越路吹雪の夫である。写真は11/21いわき市夏井川小川江筋堰にて