ブログ仙岩

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銀杏の落葉は素晴らしい

2015-11-20 10:50:30 | エッセイ
立冬過ぎて、毎朝の冷え込み厳しくなってくると風のない朝は大変すがすがしい。

6時半からのラジオ体操をする駐車場からみる景色が、雲の隙間からお日様が顔を出すと見事なコントラスでなんとも言えない気分になる。これはシャッターチャンスとばかり家へカメラ持参で戻っても日差しが消えがっかり、しかし撮影して帰宅する。

そんな澄み切った明け方、丘の上の一本の銀杏から、ぎんなんが一斉に飛び降りる童話を宮沢賢治は書いている。木をお母さん、金色の実をあまたの子に擬し、落下を旅立ちと描く心は優しい。

作家の故三浦哲郎さんは、郷里の寺の銀杏が「毎年11月のよく晴れた、冷え込みの厳しい朝に、わずか30分ほどで一枚残らず落葉してしまう」。このすさまじい落葉の光景を「解脱するかのように」と表現した人もいる。裸になった木の下には10センチほどの絨毯がしかれ、喜多方地方の名物にもなっている。

昨年は冷え込みが厳しく、小松菜など霜にやられた。今年は順調に生育しているが、寒暖の差が激しくなると体調管理が厳しくなる。お互いに注意しあい冬を乗り越えたいものである。