ブログ仙岩

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二代目江戸家子猫

2016-05-11 08:38:13 | エッセイ
江戸家子猫さんお話を聞く機会に恵まれた。江戸時代物売り芸人を猫八といった。

初代の曽祖父江戸家猫八は歌舞伎関係の仕事、しかし目が出ず山梨で炭焼きをしながら、小鳥の鳴き声を口でまね、浅草に出て物まねで飴売りを認められ舞台に上がった。

三代目の猫八は話芸中心のお笑い三人組の一人で物まねの幅が少なかった。が、今年1月に亡くなった父四代目猫八(初代子猫)は鳴き声の幅が広がった。が、お客が聞いたこともないものやっても受けないよと。でも、アシカやサイの物まね鳴き声を聞いて、動物に親しんで貰えたら嬉しいと。

しかし、二代目子猫は、小学校でサッカー、高校ではラクビーのスポーツマン、3年の時ネフローゼになり、塩分制限、入院時馬の絵を写真からスケッチしたり、しかし骨がスカスカになり6センチも身長が縮んだ。ステロイドの副作用にも10年も悩んだ。

が、鳴き声のまねを諦めていたが病が回復に向かい、2009年立教大社会デザイン科へ、しかし、デザインではなく言葉をいかに相手に伝えるかの方に卒論を書き、学生の7割は社会人であった。

卒業して3月に二代目子猫を襲名して、現在にありいまだ独身。しかし、動物園に出向き、飼育員との対話から、動物の鳴き声、生体の観察、録音をした。そして、風呂場で練習、カラオケでの練習が一番迷惑がかからないと。その飼育員の会議に参加、関東周辺のすべての動物園に足を運び、やる気を実行したと。物まねの鳴き声に小鳥は反応するが、動物園では8割は反応無し、動物に迷惑をかけないようにしていると。鶯の鳴き声は始めは出ずに10年ぐらいかかり、子どもの時に指のくわえ方を教えられたが、あとは愛のある親の背をみて育ったと。

上野鈴本で今日も演芸を披露していると。