ブログ仙岩

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山藤

2016-05-14 09:20:26 | 問題
新緑の野山にちょっと目をやると、淡い緑の房の花がかたまって見える。

今花が見ごろである山藤は、ノフジとも呼び、マメ科のつる性の落葉低木で本州に分布し、山林では他の木に左まきに巻き付き灰白色しており途中から枝が分かれて伸びる。

葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は長楕円形、両面に短褐色毛をつける。小葉の数は4~6対でフジ(ノダフジ)より少ない。

いわき地方では今が、長さ20㎝ほどの総状花序(ふさのように垂れ下がる花)をつけている。蕚は短い筒状で殆ど一気に花を開くので見ごろは短く、フジのように元から順次に咲くことはないので、山藤は区別しやすい。

蔓は物を縛ったり、葉は葉をそいで茎を小魚を吊るしたり、フゴなど造るアケビのつるほどでないが皮は多方面での利用が多い。