11/13(金) 週末の朝、昨夜の帰宅早かった。と云うのも、夕方前に友人のO氏が社長のT物産を訪問し、それから一献の予定がお茶で終わったのだ。そんなことで、自宅の最寄駅に着いたのは六時と超早。稀なる出来事であった。
そんなことで、晩飯を作ることにした。魚屋の店先を覗くと、イサキやエボタイそのほか並んでいた中から、鯛と鰺を買った。この時点では、どんな料理にするかは未定。魚屋の「調理しますか?」の問いを断り、自分で捌くことにした。帰宅してからどんな料理にするか決めるのだ・・・。
これが失敗のはじまり。先日秋田で買ったままの鰻を焼こうと、冷凍庫から取りだした。今夜は魚の日だ。味は塩焼きか、フライだな。鯛は刺身か?煮物か焼き物か?鰻に串を打ち、タレを作り、炭火を熾す・・・。ご飯は、干した蜆を使って「蜆ご飯」、それに蜆の味噌汁も作ろう・・・・。
先ずは、ご飯の準備だ。蜆は乾燥蜆なので手間は要らない。具にする人参・牛蒡・薄揚げを千切にし刻む、これを暫し晒す。米を磨いで、暫し浸し置く。後は、電気釜のお仕事だ。酒・塩・醤油を適量の加えて炊きあがりを持つのみ。
テーブルの上に置いた炭火がなかなか熾きない、網をコンロの上に載せ鰻もて並べて炭が熾きるの待つ。その間、鰺とタイを捌くことにする。鰺は背開きにして「アジフライ」にしよう。鯛は「煮付」だ。と、ウロコを取り捌いたが、これが面倒だ。鯛の骨は硬いしウロコ取るのも大えへんだ。魚屋に任せればよかったな、と思う。
これは、中華鍋で煮ることに・・・
開いた鰺にパン粉をまぶし始めた頃に、煙が立ってきた。見ると鰻を乗せたコンロからモクモクと煙が・・・・、炭はカンカンに燃えウナギの脂が落ちて煙。だけならぬ、ウナギが焦げているではないか・・・・。みるみる部屋の中は煙に覆われた・・・。と「火事です!火事です、火事です・・・」と、煙感知機から音声が流れ始めたのだ・・・。
大慌てでコンロを外に出すも、煙は充満したまま。感知器は、火事です、火事です火事ですと、流しつづける。違うよ、火事じゃねえよ、煙だけだと心の中で叫ぶが、止まらない。報知器の下にあった紐を引くと、漸く止まった。が、煙は残ったままだ。部屋中が煙に巻かれていた。