10/25(木) 昨日届いた本のことを報告する前に、BLOGのテーマである弁当について先ずは紹介します。今日の弁当は煮物「鶏・大根・人参・蒟蒻煮」と、「ホウレンソウのお浸し」「卵焼き」に、冷凍シューマイ、冷凍塩秋刀魚焼、以上が今日のメニューです。
小さな弁当箱ですから、たったこれだけでも詰めるのには一苦労します。なんとか全種を詰め終える、と云う日々です。
では、今日のタイトルにした本について紹介します。著者は「たけもと のぶひろ」(竹本信弘=滝田 修)さんです。本のタイトルが凄い、なんと「今上天皇の 祈りに 学ぶ」ですから。滝田 修 時代の竹本さんをイメージする方が見たら、驚天動地するようなタイトルじゃあないでしょうか。
実は、まだ本を全部読み切れていない。内容について詳しく述べることはできないが、捲った内容からすると、人間天皇、国民に奉仕・平和安寧を願う天皇のお気持ちを、世間に発表され、映像として流された姿、言葉から学者らしく読み解き、分析した上で、天皇が天皇として生きる姿に共感・共鳴・共振、してこれを本にしたのであろう。
初出は、本を出している出版社のサイトで、BLOG形式で掲載したものをまとめたとある。このBLOGのことは、竹本さんから以前に聞き見た記憶があるが、すっかり忘れていた。
竹本さんは、京都大学で助手として勤務していた1970年代初に過激派の教祖、と云うことで指名手配され潜行。潜行から逮捕、懲役と、十数年の年月を厳しい環境で過ごしてきた。言わば、学者的なロジカルさと修羅場を潜った人間ならではの強さ、厳しさを持った人だ。おまけに、義理人情に篤い。
そんな竹本さんと初めて会ったのは、平成五年のはずだから、もう四半世紀も経ったことになる。仕事で出合い、この人の持っている真っ直ぐさと、修羅場を潜り、ほんまもんの汗をかいてきた人間らしさに共感した。
潜行中にプレス機だかで半分落とした薬指に石指輪、短尺痩身ながらもギョロリと動く大きな眼、常に本音を吐く言葉。嫌がっていた。怖がっていた面々が多い中、妙に好感を抱いた。渋谷に小さな事務所を開いてからは、何度かお邪魔をしたし、酒にも誘った。事務所を畳み、京都に戻られて十年近く経つであろうか・・・。音信の行き来だけは絶えなかった。
前にも著書を頂いたことがあるが、今回頂いた本はこれまでと違って、天皇陛下の務められてきた、いることへの、竹本さんらしい報恩と御礼の現れのように思う。是非、皆さまに読んでいただきたい一冊。天皇への、天皇制を考えるいい機会ではなかろうかと思い紹介する次第。
「今上天皇の 祈りに 学ぶ」 著者:たけもと のぶひろ。明月堂書店、平成30年11月10日初版、定価1852円。