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*165*の日々です

阪急電車で『阪急電車』

2010-08-15 23:59:03 | 学・楽・感
立秋を過ぎたとは言え、まだ真昼の暑さは本気です。
読書の秋とはお世辞にも口にできませんが、
今、読んでみたいと思う本が2、3冊あって、たまたま、
その内の1冊が新しく文庫になっており、手に取りました。

有川 浩 『阪急電車』

ハードカバーで登場してから随分なるので、
大まかな内容はすでに紹介されていますね。
関西の大手私鉄「阪急電車」 その中の短い支線を舞台に、
乗降客にまつわる短編が綴られています。
短編ではあるのですが、
ストーリーごとの登場人物が微妙にクロスオーバーしています。
これは、
ずっと前に読んだ「陰日向に咲く」に似てるな・・・
本職の作家さんに対して、失礼な感想を持ってしまいました。

多くの主人公はうちの娘と同世代。
脱皮したてのような軟らかい殻と、撓るほど細く尖った棘を、
武器として、急所として併せ持つ世代。

ほぼ全編、良くも悪くもラブストーリー。
そして、私には、男側の言動がどうも気になる展開。
男って、こんな事考えてるんや・・・と。
「女の子の考えが知りたかったらユーミンを聴け」
昔、そんなことが唱えられていたように。

娘は、いつこんな経験をするのだろう、
私にもやや変形した思い出はある、
そんなことを考えながらページをめくったのは、
まさに、阪急電車に揺られて。
私が乗っていたのは、
阪急の中でも動脈と言ってよい線だったので、
舞台を見ながらというわけではありませんが、
車体が全線統一カラーなので、気分は十分。
コメント
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