マイmy巷話

マイMy巷話(かんわ)は「私にはそう見える!」ものを儘に書いているだけの話です。

ふたたびの分水嶺を歩く(奥多摩の山歩き)

2014-04-27 | 山(その他)
分水嶺。。。

先日覚えたこの言葉。
なぜかワタシって、ひとつ知らないことを覚えると続けてツッコミたくなるのですっ。

そんな分水嶺を、前回は、ご近所の小さな川で歩いてみたわけですが、「嶺」というからには、やはり大きなスケールでアクティブに歩いてみたくなりました。

で、今回は東京の2大水系、多摩川、荒川の分水嶺に当たる尾根に乗って、
荒川水系の源流から多摩川水系の集落までを通しで歩いてみることにします。



まずは、東青梅駅から上成木行きの都バスに乗り、終点を目指します。
にしても、都バスが奥多摩の山の中を走っているのもなんだか面白いですねー❗️



終点までは、ワタシを含めて3人のみ。。
どうやらお二人はトレランの方のようですね。



川に沿った道沿いは、ずいぶん立派なお宅が見られます。



どうやら、この成木という土地は古くから良質な石灰が産出され、江戸城、二条城などの白壁にも使われていたとか…。
そんな歴史の背景が、今尚道行く風景に反映されているようですね。



そして、この成木川は、荒川水系入間川の支流で、一級河川❗️
さすが、分水嶺から直系の川だけあります。。



にしても、山里の春はやっぱ良いな。。



まるでセットのように整然とした美しい集落を離れて、いよいよ名坂峠へ続く山路に入っていきます。



入るや否や、東京都水道局の取水所がありました👀
なんだか初っ端から、分水嶺への、いざない感がでてますねー❗️



沢沿いのこの道は思ったよりも足元に優しい道です。。



しっかりした鉄橋もいくつか越えて、途中、寄り道をして升ヶ滝も見物します。



滝への分岐周辺の沢の流れ。。。



う~ん。。。この水が行く方、荒川から海へと流れていくのか…。



大きな岩も現れました。
こーいうのも山歩きの良いアクセントだったりします。



どんどん沢を詰めていくと、秘境感が漂ってきました。




そろそろ沢から尾根に上がる頃か?と思われるなか、石積が沢のなかに現れました。


どうやら、ワサビ棚のようですね。
丹沢でも、死んだようなワサビ田は見たことありますが、こんなに立派な棚田を見るのは初めてです。
これも分水嶺の賜物ですね❗️



ワサビ棚を左手に、尾根に通じる道はしっかりと続いています。


昔々は成木集落と峠を越えた尾根向こうの大丹波集落間で、人やものの往き来が盛んだったことが、感じられる道なんでしょうね。。
そんなことを考えながら、辛い山道の歩を進めています🐾



いよいよ、谷の水も途絶えて雪渓が残る先の新緑まぶしい経路をジグザグと上がり切れば、、



名坂峠に着きました👏

この尾根が埼玉と東京の境界線っ。
大きな分水嶺にとうとう乗りました❗️



右へ向かえば荒川へ~左は多摩川へ~
水の往く定めは分水嶺任せなの〜🎵




分水嶺はリョウブなどの美しい自然林が見られる気持ちの良い尾根でした❗️



見下ろせば、多摩川の支流が流れる大丹波の家々が並んでいますね。。
最後はあそこまで降りると思うとちょっと憂鬱だな、、💧




春霞のなか連なる奥多摩の山々。。
富士山もチョコっとだけ見えています。
はるばる来た感がありますね❗️



アセビと山ツツジが交互に続く痩せた箇所もあり、なかなか変化に富んだ楽しい尾根です。



とはいえ、アップダウンはなかなかでして💦、体力がわりと要る尾根なのも間違いない❗️



黒山を過ぎて、植林の続くキツイ斜面を登りきった先が目指す山のてっぺんなのですっ。



やっと視界が開けました❗️




ここが、標高969mの棒ノ折山なのね。。
広いな。。。




本日はほとんど人に会わなかったのに、皆さんここまでどっから降って湧いてきたのか❓ってくらいに、大賑わいの山でした。

しかも、「いい山だね~!来てよかったね~!」と、あちこちから聞こえてきます。
これだけ、皆々から褒めてもらえば、幸せな山だろうよ。。
棒ノ折山は。。。うんうん。。。



最後は急斜面の植林を下降して、沢を辿って大丹波の集落へと。。。

分水嶺を跨いだこちら側は、荒川水系から多摩川水系に変わり、この沢の水も多摩川へと続く、産まれたてなんですね❗️



やっと地上に降りてきました。
百軒茶屋のキャンプ場から見上げれば、遥か上には、さっきまで歩いていた分水嶺が見えています。


なんとか1時前には清東橋バス停に到着することができました。。
忙しないのは、次のバスが4時過ぎだから❗️なんですよーっ笑


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石砂山はなんだか誰もいなかった(丹沢歩き)

2014-04-21 | 山(丹沢)
今回はじめて相模湖の南に位置する石砂山へとお出かけしてきましたよ~。

メンバーは時々山歩きもご一緒する野生動物救護ボランティア仲間、Kくんとその繋がりの方々。
Kくんが行政で野生動物調査の仕事をしていることもありまして、皆さん動物ばかりか植物入れて
専門家ばかり勢ぞろい!

いつものおひとり様歩きとは違って、とっても楽しい3時間のハイキングとなりました(=^ェ^=)





(・◇・)






出発は宮ヶ瀬湖経由で車は県道を北西へ走り、山里風情が絵になるような篠原集落の駐車場から。

フムフム⊂((・x・))⊃どうやらこのコースは東海自然歩道に当たるのか。。。
しかし、お天気が悪いせいか?思いのほかあたりに全く人影がありませ~ん。




つくしなんて久々見たぞ。なんだか美味しそう。。。





ヒトリシズカもずいぶん咲いてるんだな。。。




これヤブレガサっていうんですね~。




そして、一行は集落を離れて小橋を渡り登山道に入りま~す。



直ぐにミミガタテンナンショウを発見。
これも結構あちこちに生えてます。





あった!あった!カンアオイの葉ってこれですか~。
この葉っぱがギフチョウの幼虫の好物なんですって。





ほらっ、分かるかな?
カンアオイの葉っぱをめくれば1ミリほどのギフチョウの卵を発見ですよぉ~。
どうやら、ギフチョウは決まった道の決まった葉っぱあたりに毎年産卵しているらしい。


残念ながら天然記念物の春の女神はみえずとも、あちらこちらの梢にさえずる野鳥の声を聞くだけで、
口々に言い当てていくKくんら。。。
恐るべし( ̄Д ̄)ノ



アオゲラ、オオルリ、ヤマガラ、ヤブサメ、コゲラ、サンショウクイ、エナガ、シメ、イカル、ウグイス、
センダイムシクイ、メジロ、キセキレイ、カワラヒワ、シジュウカラ、アオジ、ヒヨドリ、ホオジロetc…。



ざっと、20以上の種類の野鳥がたった1時間の山歩きでさえ確認できるのか。。。
もちろん、ワタシゃ、全く目視も出来なきゃ、さえずりの識別なんてサッパリ…?



一方、観察できた植物はというと、、、


ヤマブキ、ハナイカダ、ヤマツツジ、ヤマザクラ、ウグイスカグラ、ツクバネウツギ、ミツバアケビ、
クサイチゴ、オニシバリ、クサノオウ、センボンヤリ、ヒトリシズカ、チゴユリ、ミミガタテンナンショウ、
シュンラン、カンアオイ、ナガバノスミレサイシンetc…。

山野草好きで、まだこのお山に行かれたことのない方のご参考までに。。。







石砂山の頂上。日曜と言えど蝶々もいなけりゃ、人っ子ひとりいやしませ~ん。
道志側の山も今日は厚い雲に隠れてしまってますね。





帰りの道でたくさんのツチグリを発見。





この不思議なキノコをはじめて見たときはなんだか解らず、不気味~!でした。
これ、お天気がよいとまわりを閉じて、山の斜面を栗のようにコロコロと転がって移動をすることから、
「晴天の旅行者」とも言われているんですって。






ひと雨ごとに木々の緑が鮮やかに映える季節になりました。



さぁ~て、お次はどこのお山に行こうかな。。。






(・◇・)






山とは全く関係ないが、道中やたらと美味しいパンを見つけてお土産に持ち帰りました。
実はワタシ、美味しいパンが大好きなのだよ(・ω・)

で、やっと今回、丹沢あんぱんのお店の揚げパンを食べることが出来ました~。











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自慢の貝ども

2014-04-18 | いきもの(かたつむり)

絡み合う貝ども。。。





普通のオナジマイマイと大きなオナジマイマイ。。。




こうやって比べてもホントに大きなオナジマイマイ。。。






今までこんなに大きなのは見たことのないオナジマイマイ。。。





誰かに自慢したくなるくらい大きな…





(・◇・)






一方、昨秋孵化したミスジマイマイのチビどもは。。。





ここまで成長しましたよ~~( ̄Д ̄)ノ
大きさにかなり個体差があるのも、愛いやつじゃ。。。




えっ(´・Д・)?
オナジマイマイもミスジマイマイも皆同じに見えるって?

イヤイヤ~。K-POPやアキバ系アイドルを見分けるよりはまだまだマシってものですよぉ~~。




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渋谷の分水嶺を歩く

2014-04-13 | 街歩き・歴史散歩
時々、山の記事を読んでいると、分水嶺って言葉がさらっと書いてあったりしますよね。

いつもは読み流していたんですけど、改めてそれっていったいなんだろう🤔

……で調べてみるとそれって降った雨水が別々の方向に分かれる境だとか。
もう少し突っ込めば、違う水系に流れる境界を表す言葉のことらしい。

そして、その境界が山陵の場合は分水嶺と表現されるらしいのです。
例えば、奥多摩の山の分水嶺から多摩川と荒川に分かれて海へと続く、、って感じかな?

ちなみに分水界は、山のなかばかりでなく、だだっ広い平地でもアリ!なんですって。

…とすると、東京にも分水界ってあるのかな?と、再び調べると渋谷川と目黒川にもあるようだ⁉️

まさにそこは日頃のお散歩コースというわけで、本日は都会の分水界を調べにちょっとだけお出かけしてきました😊




まずは下調べが必要!とダイナミックな形状の大橋ジャンクションに隣接した目黒区の図書館に向かいます🐾

一応、図書館でわかったことは、今回の分水界には昔、玉川用水からの分水路が通っていたようです。

つまり、その「三田用水」を辿っていけばよいというわけなんですね。。




ひとまず、図書館を出た国道向かいに建つ氷川神社で参拝を🙏

大山道(R246)を見下ろす高台に位置するこのお宮ではちょっとした富士講が体験できまして、目黒富士というそうですよー。



氷川神社の先で、一歩路地を入った坂道が昔の大坂があります。
かつてここは厚木街道の40ほどあった坂道のなかで一番急な難所だったようですが、今ではすっかり削られて、都会の閑静な一角といった風情になっています。


さて!そろそろ三田用水を見つけましょうかっ🐾




246号上の青葉台歩道橋から見える、あの細い道…👀



まさにこの道筋が、渋谷川と目黒川の分水界。ここに三田用水が流れていましたっ👆

この用水は玉川上水の分水として江戸時代に大名屋敷への飲料用を主に開削された後は周辺の灌漑用に転向して、明治を過ぎても産業用水として使われた、笹塚から白金台までのおおよそ10キロに渡る流路だったそうです。

もちろん、いまは全くの暗渠になっていますが、これから先の道の途中に歴史のカケラが落ちてないか?を探してみるのもなんだか楽しいですよね😄



早速、足元を見ると石柱らしきものの跡が間隔をおいて埋まっています👀
おまけに細い路地の暗渠によくありがちなマンホールも多く、確かになかから水の音も聞こえています🦻



暗渠は淡島通りを抜けて、さらに続いていきます。
が、、、




ここで再び寄り道をっ😆

淡島通りを左折して松見坂交差点の地蔵尊に立ち寄って見ました。
よくよく見ると明治32年と刻まれた橋の親柱がお地蔵さまの横に並んでいます。
どうやら「とほとふみはし」と読めるような…?




松見坂交差点周辺は、戦後に道路が拡張整備されたため、この親柱が建っていた松見坂の「とほとふみはし」や、その下を流れる空川もいまでは幻の存在になってしまいました。
また、このあたりも近く歩いて見たいな。。😌




再び、三田用水路跡に戻ります🐾

道はますます車も抜けられないほどの幅員に。。
おまけにどこからか三味線の音が聞こえてきて、なんだか江戸風情が漂う裏路地の用水路跡です。


そして、ここで道の左右をふと見ると、、、👀



右手は、山手通りへと下っています。




そして左手は淡島通りに続く、割と急な下り坂👀
たしかに、三田用水は高さのある土地の上を流れていたんですね。。

実はこの道、中世期から使われた滝坂道と呼ばれる由緒ある古道で、江戸時代はここに石橋が掛けられていたそうです。

改めて、深い山のなかの分水嶺と違って、都会の分水界の場合は、こうして、渋谷水系と目黒水系の谷に挟まれた山のてっぺんに立っているということを、簡単に実感できたりするんですね。。




風情のあった裏路地を抜けて、旧山手通りに出る駐車場で後ろを振り返ります。。👀

ここが水路の跡なんて、全く思いもしませんよね!



そんな駐車場フェンスの基礎をよく見ると、なんだか同じ長さの石で積まれていることに気付きました。
なかには柵を通した穴が空いた石もありますね❗️

どうやら三田用水は暗渠になった後、長らく橋の石柱や石橋供養塔までも放置されたままだったらしいので、この駐車場の外壁は、周辺に捨てられていた水路の石柵が使われたものかと思われます。
(その後、ここはマンションが出来てしまいました)



そんなこんなで、勝手に思い巡らせながらの散策は突き当たりに…💧
この先は駒場東大キャンパスの敷地のようですな👀



バス道路に出て、東大裏から敷地に沿って歩くと不思議なコンクリートの構造物が目に入ってきましたが、これは三田用水の築樋なんですね❗️

というのも、この辺りが窪地だったため、盛り土の上にコンクリート製の用水路を作ったからだとか。。
とすると時期は昭和に入ってということかな❓

耳を澄ませると確かに今でも水の音が聞こえてくるので、現役のようです。


おや❓


ここで、ワタシの携帯からもなにやら着信音が聞こえてきました。
どうやら、出張中のダンナさんが帰宅したようです。

せっかく楽しくなってきた分水界ひとりフィーバーだったのに。。💧




最後に駒場東大キャンパス内の一二郎池へ。これって三四郎池へのシャレかな?

この池は、目黒川支流の空川の源で、都会の貴重な湧水地なんですね❗️



わずかながらも今ここで新しい水が生まれて、目黒川を経て海へと流れていくんですね。。



今回歩いたコース😶





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フクロウと戯れる

2014-04-05 | いきもの(その他のケモノ)
久しぶりにご近所のアフリカワシミミズクくまちゃんに会いに、くまちゃんのご主人のお宅にノコノコと
ワタシ出かけてきましたよ~。





(・◇・)






見てます見てます。。。





で、何をみているか?といいますと……。







そりゃ、もちろんワタシなのですよ(・ω・)



海のものか山のものかも分からず得体の知れない、、、けれどなんだか知ってるオバサンがまたまた来たよ…
……ってな感じにくまちゃんに思われていようが、とにかくワタシゃ、今回一度でいいから、自分の肩に乗せてみたかったのですね!くまちゃんを!


そうっ、イメージは鷹匠なのだっ。
羽ばたく猛禽が自分の肩に飛び乗るなんて、なんだかカッコいいじゃありませんかっ。
やりたいやりたい~~(=゜ω゜)ノ







おっ、来た来たっ。これはもしや…?








ありゃりゃりゃ、、、、痛いよいたい!



案の定…と言うべきか?
肩に乗るどころか、差し出したワタシの腕がウザいのか?
くまちゃんがしきりに突っつきはじめましたよ~~!




しかし、何度も鋭い嘴でヤられながらも負けじ!としぶとく肩を差し出すワタシ。







とうとう堪忍袋の緒が切れたくまちゃんは
近くの水をひっくり返し、羽を広げて猛激怒してしまいました~~!!







……。( ̄(工) ̄)






果ては、志叶わずくまちゃんがこぼした水を拭くワタシなのであった( ̄Д ̄)ノ
無念っ。



で、、、






そんなワタシを傍観するくまちゃん。。。







やっぱりその後ろ姿がなんとも可笑しい……。






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