マイmy巷話

マイMy巷話(かんわ)は「私にはそう見える!」ものを儘に書いているだけの話です。

かたつむりの ボロ太

2016-04-15 | いきもの(かたつむり)




ボロ太は、昔から兄弟らのなかでひときわ小さな貝だった。





そのせいか、兄弟の背中に乗っていることが多かった。

力も弱く、身体の色素も薄いボロ太。

やがて、大きくなると、もっと大きな兄弟らから何かと構われるようになり、殻をかじられ、いつの間にかボロボロになってしまった。

たびたび殻には穴が開き、相当弱ってしまって、他所に移したりもしたが、今なお生きている。




そんなボロ太もこの春、3才になる。
人で言うと、中年あたりか。。






この頃は、こうやって一番大きな貝にくっついていることが多いようだ。

ほかの貝は恋の季節に入り、
小さなボロ太などには見向きもしない。
まったく相手にされなくなったかわりに、こうして大きな貝にくっついて居眠りしているのだ。


ただ生きている。それだけが、ボロ太なのだ。


ボロ太はこれからもこうして生きていくのだろう、、、と思う。


ボロ太のその後
コメント
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