マイmy巷話

マイMy巷話(かんわ)は「私にはそう見える!」ものを儘に書いているだけの話です。

日新学舎と堀内瀧江先生のはなし

2013-07-26 | 街歩き・歴史散歩

実は…。
昨日、雨の武蔵五日市駅から大岳山ハイキングへと向かうバスをワタシ一度、途中下車しているのです。

目的は、昨年廃校になった五日市の奥地に建つ、と或る小学校を訪れたかったからなんですね。
で、そのお話を少し…。




上養沢行きのバスに乗りこみ「軍道」で下車。

そのすぐ先に見えるは…。





あきる野市立小宮小学校。


ここは、明治政府による明治5年の学制発布からはじまり、昨年廃校に至るまで、138年間の長い歴史を持つ学校だった場所でして、現在は「小宮ふるさと体験学校」として使われています。







また、校舎内は一般公開されていまして、入ったすぐ右手には旧小学校の歴史資料室もあり、思わずしばし資料を読みふけるワタシ。。。
一応、ただの登山者ですけどねっ。





開校当時の名称は「日新学舎」。
(明治8年、日新学校と改称)




そのころの日新学舎は、村を見下ろすこの高台に建つ、、






こちらのお寺(明光院)のお堂を借りていたそうです。
まさに寺子屋ですね!



その後児童数も増え、明治14年には新しい校舎が、現在の小学校隣のこの敷地に建てられたとか。

校舎は間口9間、奥行5間の藁葺き平屋でなかなか意匠も凝っていたそうですよ。

その3年前、まさに西南戦争のあった明治11年のこと…。

村にひとりの元会津藩士がやってきて、その青年が日新学校の教員になったそうです。

その人の名前は堀内瀧江。当時、27才。


う~ん。。。。🤔
そこまで聞いて、思い出すのはあの五日市憲法草案をつくった元仙台藩士、千葉卓三郎!

千葉も戊辰戦争の白河口の戦いで会津兵とともに新政府軍相手に戦っている経歴の持ち主でしたよね?

…つまり、戊辰戦争の敗者同士が遍歴の末にこの五日市を訪れて、学制発布後のほぼ同時期に教員をやっていたってわけなのです。
まっ、お互い面識があったかどうかはわかりませんけど。。。

そんな、日新学校の堀内先生ですが、どうやらかなり立派な方だったらしく、村民の人望も厚く、山あいのこの地で27年もの間、教員を続けていたんですって!
また、学校の前に店も構えていたらしく、屋号は「若松屋」。。。


。。。維新後の会津藩士の赴く先については、歴史を知っていらっしゃる方はご存じでしょうが、農商以外は城下を追われて多くが捕虜となり、下北半島の火山灰地、北海道開拓など厳しい土地へと移住させられ、辛酸の年月を過ごすことになるのです。

だからこそ、もう戻れない故郷を想う心を屋号にした堀内先生の心情は如何許りか…
(って、のめり込んでいるけど、ただの通りすがりの登山者なのよ…)




しかも、その堀内先生の若松屋はなんと現在も店は営業していました。

でも、、、表札を見ると堀内姓でありません。
…でしつこいが、ただの通りすがりの登山者ですが、ここまで知ったら、なんだかやたらと気になってしまいまして、「ごめん下さ~い」とお店番で奥の間にいらしたお婆さまに聞いてしまいました。


すると、その方いわく…。

「私の親が、堀内先生からここを買ったのです。先生はそのあと戸倉に移っていきました。でも、人は移っても若松屋の名前だけはいつまでも残して下さい…と先生から頼まれましてね…そのまま、使わせていただいているんですよ。」


(感動。。。)


ほんといいますとね、、、
ワタシの母方の家が会津で酒屋を営んでいまして、ご先祖さまは戊辰戦争の際にかなりの額を献金した記録も古文書に残っているのです。

だから、そんな歴史に興味があるのも祖父らの遠くて近い、昔のはなしを小さな頃からやたらと聞かされたせいもあるかと…。


……まっ、そんなこともあった昨日の奥多摩ハイキングなのでした。
ちなみに、「堀内先生」って呼び名はなんだかワタシには馴れ馴れしいとわかっちゃいるのですが、あの若松屋のお婆さまがしきりにそうおっしゃるので同じ呼び方にした次第。

今だにこのあきる野市乙津の地では、遥か130年前に会津からきた人の名が、消えることなく親しみを込めてそう呼ばれているのですね…。


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雨の奥多摩・武蔵五日市から大岳山へ

2013-07-25 | 山(その他)


ここは武蔵五日市駅👀
なんだか近頃、よく来ているような。。

今日は駅前から上養沢行きのバスに乗って、山奥の未知な場所へと向かってみます。

なんだか霧雨が降ってきましたよ。。



大岳鍾乳洞入口でバスを下車。
そこから、鍾乳洞方向に林道を歩いていきます。
でも、目当ては鍾乳洞でなく、、




こちらは前回、武蔵五日市から金比羅尾根を辿り、御岳山へ行った時に、見つけた道標ですが、「大岳山」という山が気になりまして、そこに行ってみたくなったんですね❗️

そんな大岳山は1200m以上もある立派な山らしいので、なかなか楽しみ。。




霧雨のなか、大岳沢に沿った道を歩いています。こちらは小滝。




深い山のなかの川のトンボ。。。ミヤマカワトンボと出会いました。




この採石場内のトンネルも、コース内❗️




こうして、未知な山道を飽きることなく1時間ほど歩き、いよいよ林道終点に到着しました。
どうやら、この登山道は「関東ふれあいの道」のようですね❗️


その先は木橋があちらこちらにかかった沢沿いの道を辿っていくことになります🐾






大滝はなかなかの見ものです。



楽しい沢沿いのみちに飽きることはありません。



沢の表情も間近で見れるのも嬉しいですね❗️


前回は御嶽山のロックガーデンを歩いてみましたが、こちらはもっと自然を深く感じられる場所でした。

ただし、今日は雨のなかなので、足元は気をつけなければなりません💧



雨はいよいよ本降りになってきました。。

沢を離れて、アジサイに囲まれた細い道をかき分けながら、前進して行きます。
すでに足はびしょ濡れに、、💧



最後はさすがに傘を盾にして、手強い笹やぶは抜けました。




足元に気を遣いながらも最後の急登を詰めて、やっと大岳山の稜線(馬頭刈尾根)までたどり着きました。

雨にもかかわらず、やけに蒸し暑いため、予想以上に体力をつかってしまいました。



雨は再び霧に。。
なかなかステキな大岳山への尾根道です。



また、未知な道標が現れました👀

奥多摩主脈縦走路❓
ここはどんな道なんでしょうね。
また、機会あれば行きたいものです。



霧がどんどん深くなると、空気もひんやりしてきました。

ベンチ傍らに咲く大輪のヤマユリの花になんだか少しほっとします。
今日は誰にも会わない全く静かな山行きです。。




順調に祠のある大岳山分岐までたどり着きました。
ここでは大岳山荘への道標に従い、右への進路を選びます。



しばらくすると、登山道から別れて左手に続く道を発見しました👀

少し急登ですが、ショートカットらしきこちらの道で、ラストスパートに大岳山の頂上を目指します。




奥多摩三山、標高1266.5mの大岳山にたどり着きました。

バスを降りてから3時間強。。。
山頂からの眺望はききませんが、深い霧に包まれた山歩きをひたすら堪能できるのは貴重な経験ですね❗️

改めて、山は頂上が全てではないことに気づかされました。



下山のなか、ミズナラが目立っています。



その先、ロックガーデン方向から御岳山へ向かいます。







御岳山も夏の霧雨がとても似合う山ですね❗️


…と、いうわけで本日はだいたい5時間の雨のなか、とても幻想的な奥多摩の山歩きになりました。


今日のコース
武蔵五日市駅~軍道バス停~大岳鍾乳洞入口バス停~大岳林道~大滝~馬頭刈尾根~大岳山~御岳山~ケーブル駅~御岳駅



* * *

おまけ



足元に大きなヒキガエル⁉️

……によく似た石でした😆




あっ👀また石か❗️




いやいや💦今度はホンモノでしたー‼️


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フクロウの暑さ対策

2013-07-06 | いきもの(その他のケモノ)
しかし暑い。。。

梅雨も明けてやたらと暑い本日( ̄(工) ̄)


…にも関わらず今日は昼間っから職場先で子どもらとアウトドア三昧だし!
まっ、仕事そっちのけでワタシゃ日陰に張り付いてましたけどね。。。

ヒトでさえ、こんな調子なんですから、毛の生えた生きものは尚更たいへ~ん!





ちなみにご近所のお宅にお住まいのフクロウ「くまちゃん」の場合。。。
(しかし、いつ見てもこの図笑える。。。)




こんなふうに、羽を広げて胴体と羽のあいだに隙間をつくって熱を逃がしているのですね!
しかし、見るからに分厚い羽だし。。。これじゃ暑いわけだ。。。


もともとくまちゃんの種類は、アフリカのサバンナなどの乾燥した半砂漠に住むふくろうなんですって。
だから、湿度の高い日本の夏を過ごすのはとても大変なことなんだろうな。。。


とにかくお互い夏バテしないで乗りきりましょうね。くまちゃ~ん!






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またもや武蔵五日市へ

2013-07-03 | 山(その他)



先月行ったばかりの武蔵五日市またまた、本日もやって来ちゃいました。




と、いうのもあのときはさっぱり⁇だった金比羅山の道標が気になりまして、いってみたくなったからなのでした。




そして、再び五日市へ🐾
まずは、前回行けなかった「五日市憲法草案の碑」をまずは見学します。
ホントどれだけ五日市にハマったのか!?って我ながら思ってマス。。。




市役所越しに眺める金比羅山。。👀
さて、あの頂上をまずは目指しましょうかっ。




登りはじめて30分ほどで頂上の金比羅さんへ。




そして、今日は先が長いため休憩もせず金比羅尾根をどんどん歩いていきます。



見ての通りひたすら杉林が続く金比羅尾根💧💧
しかも途中、自転車に乗った人ともすれ違いますっ。ちょっとびっくり。。



時々、道は明るく開けた場所に飛び出します。




そんな場所にはオカトラノオがたくさん咲いています。




1時間ほど歩くと見晴らしのよい絶好のお休みスポットを見つけました。

手前に見える尾根はどうやら武蔵五日市駅方向まで続くようですが、登山地図を見ると破線コースでしかも迷マークが並んでいますね❗️




この下に見える谷を辿れば、まさに先日訪れた深沢家のあたりに着くはずですね。




杉がかなり伐採されて開けたところに出ました。
向こうにみえるのは麻生山。
麻生山は巻き巻きしちゃいました。



…にしてもワイルドに拓けてますなっ。




再び木立の向こうが明るくなってきました。次はどんな谷間かな…?




ここは緑の牧場風情かな、、、。




アップダウンを数えきれないほど繰り返しながら7.8kmを約3時間黙々と歩き続けて、やっと「日の出山」直下までたどり着きました💧
ちなみに標高は902m。。

う~ん。。。ここはどんな山かな…?



見晴らしがいい山頂には、三等三角点もたってました。




と、一匹のトンボがワタシの目の前に、、👀




どうやら片羽が途中からないらしく、カメラを近づけても全く逃げません。




で、ズームなしでなんとここまで接写させていただきました📷


で、その30分後🐾🐾




こんな異次元なとこにでちゃいました。まるで、ロケ地ですねー❗️



ここは御岳山。
観光名所そのもので、ちょっとビックリなのですっ。




そんな御岳山でまたまた道標を発見ささました。
長尾平、大岳山、そしてロックガーデン、、❓
ネーミングに惹かれて行ってみることにしました。



ロックガーデンの入口の天狗岩に到着しました。

さぁ、ここからがロックのはじまりですね❗️




たしかにロック感ありますねー❗️




ヤマブキショウマが清流に似合ってますね❗️



観光地らしくアズマヤも建っています。



ロック三昧のこのガーデンは滝でそろそろお仕舞いに。。

なかなか楽しいロック🎸なひとときでした。



* * *


ケーブル駅近くの御岳山民家。
ここは今尚、このように古い建物がたくさん生きている場所なんですね。


その後、上手い具合にケーブルとバスを乗り継いで、あっという間に御岳駅に降りてきました。
本日は、およそ6時間の山歩きかな?




駅ホームにて。
山肌のコントラストは、花粉症対策として古い杉を伐採した後、若い木を植えたからだとか。。。


う~ん…なんだかね( ̄(工) ̄)



前回の五日市憲法ハイキングは、こちらから!




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